３連勝でＧⅠ奪取を狙うブラウンラチェット

［ＧⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ＝２０２４年１２月８日（日曜）２歳牝、京都競馬場・芝外１６００メートル］ ＜栗東トレセン＞極悪馬場のファンタジーＳを勝ってここに臨むダンツエラン。団野が乗った今週の最終追いを見届けた橋本助手は「一歩一歩の完歩が大きくて見た目にはスピードが出ていない感じでしたけど、それでいてラスト１ハロン１１・１秒でしたからね。（団野）大成も“もう一段階、パワーアップしている”と言ってくれました」と笑顔。「距離、コース、馬場は問わないので、ここに入っても楽しみ」と前向きな言葉を並べた。 　紫菊賞勝ち馬で２戦２勝のビップデイジー。松下調教師は「前走は少し行きたがっていたけど、今度はマイル戦。ペースも流れると思うので」とよどみない流れでのパフォーマンスアップを期待していた。 　アルマヴェローチェについて「レースから逆算して、およそ１か月前の帰厩。まだ良くなりそうな雰囲気ではあるが、ここまでは理想的な成長曲線を描けている」と話す上村調教師。「距離は長くていいタイプとみているが、来春も見据えてマイルにも対応してほしい」と視線の先に桜花賞を捉えている。 　デビューからずっと最速上がりを叩き出しているカワキタマナレア。「先週にウッドで３頭併せをしているので、今週は坂路で。馬場の荒れた後半の時間帯でも回転の利いた走りで、しっかりと反応できていました」と杉山佳調教師は最終追いに納得の表情を見せた。 ＜美浦トレセン＞デビュー２連勝で出世レースのＧⅢアルテミスＳを制したブラウンラチェット。最終追いに騎乗した嶋田（レースはルメール）は「最後までいい手応え。放したら動きそうな感じがありました。乗りやすいし、すごく言うことを聞いてくれます。優等生で言うことがありません。本当にお利口さんですね」とベタ褒めした。 　ＧⅢ新潟２歳Ｓでは直線一旦は先頭に立つレースぶりを見せたコートアリシアン。先週に続いて追い切りにまたがった戸崎圭は「テンションが上がってこないか注意していましたが、余裕の精神状態でしたね。順調にきています。速い脚を持っている印象ですし、このままの雰囲気でレースに向かえれば」と好感触を伝えた。 　萩Ｓ勝ちのテリオスララは「攻めはきっちり積めました。ストライドと気の良さで、ある程度先行してリズム良く走らせたい」と田島調教師。 ＜京都競馬場＞初の外国調教馬参戦となるメイデイレディ。Ｊ・リー調教師は「２歳の牝馬には過酷な長距離輸送ですが、この馬にとって輸送はすごく簡単で楽。デルマーに空輸した時もそうでしたし、今回も全く問題ありませんでした。追い切りもとてもいい感じでしたね」と万全仕上げを約束した。