キャサリン皇太子妃の医療データに「不正アクセス」 職員に違反の疑い
2024年1月中旬、ロンドン市内中心部にあるロンドン・クリニックで腹部の手術を受けたキャサリン皇太子妃は、約2週間にわたって入院し、治療を受けました。 【写真】手術後初の姿がパパラッチ…普段と違う!? キャサリン皇太子妃の姿 それからおよそ2カ月がたち、その病院のスタッフが、皇太子妃の医療データへの不正なアクセスを試みていたとして、イギリスのデータ保護機関、「英国個人情報保護監督機関(ICO)」が調査を進めていることが明らかになりました。 以下、キャサリン妃の健康問題に関するプライバシーの侵害について、これまでに明らかになっていることをまとめてご紹介します。
1月29日:約2週間ぶりに退院
ケンジントン宮殿は、予定されていた手術を受け、13日間入院していたキャサリン妃が退院し、ウィンザーの自宅に戻ったことを発表。「経過は良好」だと報告しました。その声明は、皇太子夫妻がいかに病院や関係者に感謝しているかについても触れていました。 「皇太子夫妻は、手厚い看護をしてくださったスタッフの皆さんをはじめ、ロンドン・クリニックの医療チームのメンバーすべての方々に、深く感謝しています」 また、同じ日には、同じ病院で前立腺肥大の手術治療を受けていたチャールズ国王も退院。カミラ王妃と並んで病院を出る国王の姿が、カメラに捉えられました。 キャサリン妃の医療記録に対する不正なアクセスがあったのは、この後だとみられています。
3月20日:ICOが調査開始を認める
IOCの広報担当者が、キャサリン妃の医療データに対する不正アクセスの問題について、調査中であることを認めました(『ミラー』紙がこの前日、その疑いがあることについて報じていました)。 広報担当者は声明で、「違反についての報告を受け、提供された情報について調査しています」と説明しました。 報道を受け、ロンドン・クリニックのアル・ラッセル最高経営責任者(CEO)は次のような声明を発表しましたが、このなかでは、「キャサイン皇太子妃」の名前には触れていません。 「ロンドン・クリニックに勤務するすべての職員が、患者の秘密保持に関して個人的に、また職業上、倫理的、法的に義務を負っていることを強く認識しています」 「私たちは、患者の情報管理のあり方を監視する体制を導入しています。違反があった場合には、調査、法的措置、懲戒処分などの適切な、あらゆる措置を講じます。患者や同僚たちの信頼を意図的に裏切るような人物の居場所は、当病院にはありません」 この件について、ケンジントン宮殿は「ロンドン・クリニックが対応する問題」と述べるにとどめており、プライバシーの侵害が疑われていることについては、何もコメントしていません。 イギリス保健相のマリア・コールフィールド政務次官は『スカイ・ニュース』に対し、これは「相当に深刻な問題」だと述べています。
3月21日:スタッフに懲戒処分の可能性
ICOが調査を行っていることが明らかになった翌日、イギリスのテレビ局『ITV』は、ロンドン・クリニックに勤務する3人がその調査の対象であり、懲戒処分を受ける可能性があると報じました。『ミラー』紙もまた、職員3人に自宅待機が命じられていると伝えています。 いっぽう、『CNN』をはじめとするその他のメディアによると、チャールズ国王の医療データに対する不正なアクセスは、確認されていないとのことです。
From TOWN&COUNTRY