米紙が大谷翔平の契約交渉についての他球団幹部の衝撃談話を報じる…「多くの球団が4年270億円を払う可能性が高い」
同記事は、「大谷は野球界の平均給与と同じ500万ドル(約6億7500万円)でかつて誰も成し遂げたことのないことをやっている。世界的な天才でユニークなスーパースターが現在のMLBで最大のバーゲン選手となっているのだ。だが、世界的に大評判の投手/指名打者と契約延長するためには、その総年俸は凄いものとなり、エンゼルスにとって大谷は財政的な問題になろうとしている」と指摘。 他球団GMの「エンゼルスは大谷を引き留めなければならないだろうが、彼と契約すれば勝つことはできないだろう」というコメントを紹介した。 「チームはプレーオフを狙える位置になく、10倍となる大谷の年俸増は、投手力と選手層に欠くチームバランスの手助けとならないだろう」と続けた。 同記事は、先日、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が報じた「シーズン前にエンゼルスは大谷サイドと非公式の話し合いを行い、記録的な年俸を提示した」というニュースを引用。 「噂では27歳の大谷は長期契約を探っている。だが、エンゼルスの提示はそうではなかった」という現状について触れ、ライバルチームの幹部が語った「(FAとなれば)多くのチームが4年約2億ドル(約270億円)を払う可能性が高い」との衝撃情報を紹介した。 「エンゼルスは、大谷の大人気のお陰でエンゼルスタジアムの広告や、チケット販売を含めたマーケティングやコマーシャルで恩恵を受けてきた。他のチームよりも球団の価値が上がったことは、部分的に彼によるものかもしれない」という大谷効果を紹介。 大谷の年俸について「現代の投打の比較対象(例えば指名打者のJD・マルティネスと先発のロビー・レイ)から見て2200万ドル(約30億円)と2200万ドルを合わせる形にするというアイデアもある。そして、あくまでも推察だが、そこにマーケティング効果として1500万ドル(約20億円)を加えてみよう(当然だが、エンゼルスは彼らがどれだけ稼いだが明らかにしないだろう)。彼は6000万ドル(約81億円)選手となる」と分析、予測した。 その上で「もし、この数字になれば、この10年でプレーオフにわずか3度しか進出していないエンゼルスは、大谷にマイク・トラウト、アンソニー・レンドンを加えた3選手で、MLBの平均的な26人分の総年俸と等しい1億3000万ドル(約175億円)に達することになる」とし、エンゼルスの財政が持たないことを指摘した。 ただ大谷と、この2年間、800万ドル(約10億8000万円)で契約してきたペリー・ミナシアンGMは、大谷が希望しているとされる長期契約について見直す考えがあることを示唆。 「我々は彼のすべてが気に入っている。彼は誰もが望むべき選手。彼は素晴らしい。毎日出場してプレーして勝ちたがっている」との談話を紹介した。 同紙は、「2023年のオフにFAとなる大谷は、FA権利を得る前に米国にやって来たことから考えても、決してお金を求めているようには見えず、史上最高の二刀流選手となる彼の夢を果たしたエンゼルスを気に入らない理由もない。彼が市場価値を得るためにどう突き動かされるかははっきりとは分からない」という見解を示した上で、「エンゼルスが大谷との契約とチームの勝利を築き上げるという2つの難題をクリアする方策を見つけ出せることを願っている」と締めくくった。 大谷を手放したくはないが、そうすると財政が持たずにチーム戦力を整えられないというジレンマを抱えたエンゼルスは果たしてどんな決断を下すのか。 そして肝心の大谷自身の選択は?契約延長交渉の行方が注目される。