米年金基金がビットコイン採用──保守的なプロにも長期的展望への期待高まる
異例の広がり
ビットコイン(BTC)ETFは今年1月に大々的にデビューし、瞬く間に数十億ドルの投資を集めた。しかし、誰が購入し、なぜここ数週間で資金流入が停滞しているのだろう? 流行が下火になったのだろうか? プロの大口投資家の間でのビットコインの長期的な見通しに期待を寄せる人々に、先日、新たなニュースが再び大きな話題を提供した。 米ウィスコンシン州の年金基金が、四半期報告書で3月末までにブラックロック(BlackRock)とグレイスケール(Graysclae)のビットコインETFに約1億6000万ドルを投資したことを明らかにした。 年金基金は一般的に投資に関して保守的で、新しいものは時間をかけて取り入れる。ちなみに、ウィスコンシン州は一般的に派手な買い物をする土地柄ではない。 しかし、ビットコインがウィスコンシン州に進出しているのであれば(過去10年間、投資の世界で最も高いリターンを記録していることが後押ししていることは間違いない)、暗号資産の元祖ビットコインは投資家層を拡大し続けらことができると考えるのに十分な理由があるのかもしれない。 「Wow、州の年金基金が第1四半期に(ブラックロックのビットコインETFを)購入した」とブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchuna)氏はXで即座に反応した。 「通常、(ETFの流動性が高まるまでの)1年ほどは、このような大物の機関投資家が(投資する)ことはない」と指摘し、「良いサインだ。機関投資家は群れで動く傾向があるので、あとに続くところが出ると見込まれる」と続けた。 第1四半期末時点で500以上の機関投資家が1口以上のビットコインETFを保有しており、これは新規にローンチされたETFの平均である200を大きく上回っているとバルチュナス氏は指摘した。 ブルームバーグのデータによると、プライベートエクイティ、保険会社、証券会社など、ほぼすべての種類の機関投資家が参加している。投資顧問会社が全体の約60%を占め、4分の1がヘッジファンドだった。 バルチュナス氏は、第1四半期にすべてのタイプの投資家が参加したことは異例で、通常は新しいETFがローンチされてから数年経たないとそのような状況は見られないと述べた。 Wow, a state pension bought $IBIT in first quarter. Normally you don't get these big fish institutions in the 13Fs for a year or so (when the ETF gets more liquidity) but as we've seen these are no ordinary launches. Good sign, expect more, as institutions tend to move in herds https://t.co/leKVe2CK1S ― Eric Balchunas (@EricBalchunas) 2024年5月14日 なんと、州の年金基金が第1四半期に$IBITを購入した。通常、このような大物の機関投資家の13F(株式保有報告書)にETFが登場するのは(ETFの流動性が高まる)1年ほど先のことだが、これまで見てきたように、これらは普通のローンチではない。良いサインだ。機関投資家は群れで動く傾向があるので、あとに続くところが出ると見込まれる。 Bitcoin Magazine:速報: ウィスコンシン州投資委員会、ブラックロックの現物#ビットコインETF を約1億ドル相当保有していることを公表