なんと2,500円！ 新感覚の北京ダック専門店は隠し扉の奥にある
話題の虎ノ門ヒルズでデビュー！
グルメにとって魅力的な店が続々オープンし、活気づく虎ノ門ヒルズス テーションタワー。その4階にある「北京ダックマニア」がちょっとおもしろいのです。
入り口は隣の系列店である「餃子マニア」の厨房と冷蔵庫の間を抜けた奥にあり、一見、裏口かと見間違うほど。そんな秘密めいた場所に入っていくワクワク感も相まって人気急上昇中なのです。
中へ入ると特注のワインセラーが出迎えてくれます。北京ダックに合うようにオーストラリアやアメリカのピノ・ノワール、オレンジワインが並びます。グラスは900円～と、お手軽価格。またビールやハイボール、紹興酒、中国茶ハイ、白酒フルーツサワーなど、ドリンクの種類も豊富でうれしい。
店内にはオーナーが中国・景徳鎮で買い付けた器やカトラリー、調度品がそこかしこに置かれ、まるで中国にトリップしたかのよう。また大きな一枚板のカウンターは高級感があり、大人っぽい落ち着いた色調も心地よいのです。
ところで本場中国の北京ダックは皮と肉を一緒に食べるってご存じですか？「日本では中国産北京ダックの皮しか使えないので高級料理になってしまいますが、本場は皮と肉を一緒に巻いて食べる大衆料理。リーズナブルな価格でおいしいものが毎日食べられるのです。日本でもそんな北京ダックの店があったらいいなと思いました」と、オーナーの天野裕人さんは北京ダック専門店をつくることを決意します。
それからは本場であらゆる店を食べ歩き「これだ！」という味に出会いますが、いざ日本で北京ダックを輸入しようとしたところ、検疫問題で中国の肉は輸入できないことを知ります。代わりにタイのダックを使ってみましたが臭みが出てしまう。そこでお腹に生姜やニンニク、香味野菜などを詰め、数日かけて臭みをしっかり取り除くことで本場スタイルの理想とする味が完成しました。
「北京ダックマニア」の北京ダックがおいしい理由を教えます
それではこちらの北京ダックの作り方を公開しましょう。臭みを抜いた北京ダックは飴糖水を塗り乾燥させてした焼きをします。水分が抜けたら仕上げにひたすら油をかけて焼き上げます。2kg近い重さの北京ダックを持ちながら何度も油を回しかける作業は至難ですが、こうすることで皮目がパリッと焼き上がるのです。
