【ランキング】志願者数が多い女子大は 津田塾大は10位…1位はどこ?
「女子大学御三家」がランクイン
6位の共立女子大学、9位の大妻女子大学は、どちらも東京都千代田区にキャンパスがあります。 「立地のよさが志願者が集まる理由の一つと考えられます。共立女子大学は20年にビジネス学部を設置し、キャリア志向の学生を集めています。大妻女子大学は25年4月にデータサイエンス学部(仮称)を開設予定です。経済学と経営学を合わせて学べる学部ということで、志願者の動向が注目されます」 3位の武庫川女子大学は、関西圏の伝統校です。 「学生数が全国の女子大学で最も多く、9000人を超えています。校舎面積も1位でとにかくキャンパスが広い。文学部から健康・スポーツ科学部、建築学部、薬学部、看護学部など12学部があります。幅広い分野から学びたい学部を選べることが人気の秘密でしょう」 かつて「東の女子大学御三家」といわれた津田塾大学、日本女子大学、東京女子大学も、それぞれ10位、2位、4位とベスト10に入っています。 「昔に比べれば入りやすくなりましたが、いずれも難易度の高い伝統校です。この点が、人気の落ちない理由だと思います」 保護者が受験生だった頃とは、大きく変わった部分もあります。津田塾大学は17年、千駄ケ谷に女子大学として初の総合政策学部を設置しました。津田塾大学といえば、小平キャンパス(東京都小平市)が象徴的な存在でしたが、千駄ケ谷キャンパスの開設により、複数のキャンパスを持つ大学になりました。 日本女子大学は、21年に西生田キャンパス(神奈川県川崎市)にある人間社会学部が、目白キャンパス(東京都文京区)に移転し、一つに集約されました。 「コロナ禍での移転だったこともあり、あまり話題になりませんでしたが、リニューアルされたキャンパスは素晴らしいです。ハード面の充実も志願者が集まる理由かもしれません」 日本女子大学は24年度に建築デザイン学部を新設し、家政学部住居学科の学びを発展させました。25年度には家政学部の一部を、科学的視点から幅広く食を学ぶ「食科学部(仮称)」に改組、設置します。 東京女子大学は、就職活動で一人ひとりにきめ細かな支援を行うなど、面倒見のよさで知られています。キリスト教の精神に基づくリベラルアーツ教育が有名で、現代教養学部の1学部の中に5学科を置く体制でしたが、25年4月に学科の再編を予定しています。 東京女子大学のホームページによれば、人文学科、国際社会学科、心理学科、社会コミュニケーション学科や、グローバルとローカルの双方のビジネスを学ぶ経済経営学科、AI・データサイエンスを学ぶ情報数理科学科1 学部 6 学科(学科名は仮称)に再編します。受験生にとっては、時代に適応した最先端の学びが広がるため、さらに注目が集まりそうです。