【ランキング】志願者数が多い女子大は 津田塾大は10位…1位はどこ?
大学受験の最近のニュースで「女子大離れ」という言葉が登場することが増えました。こうしたなか、志願者数の多い女子大学には、どのような特徴や魅力があるのでしょうか。「女子大学一般選抜志願者数ランキング」(『大学ランキング2025」朝日新聞出版)から読み解きます。 【ランキング】実践女子、安田女子…志願者が多い女子大13位~24位は?
「女子大学一般選抜志願者数ランキング」は、2023年度入試で志願者数が多かった女子大学の上位校をまとめたものです。 大学通信情報調査・編集部の井沢秀部長によれば、ランキング上位の大学は、順位の入れ替わりはあるものの、この5、6年大きな変化はありません。 「いずれも定員数が多く、古くからその名を知られた伝統校であると同時に、良妻賢母教育から『グローバル教育』『ビジネス教育』などに早い時期に転換した点が共通しています」 ランキング1位の昭和女子大学の特徴の一つは、「グローバル教育」です。 「アメリカ・ボストンにある分校の『昭和ボストン』が知られています。1988年に日本の大学では初めて海外に設置されたキャンパスで、この分校があることで留学しやすい環境になっています。コロナ禍で提携校への海外留学は全国的にストップしましたが、昭和女子大学は昭和ボストンがあったために、いち早く再開できました」 2013年に設置されたグローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科では、グローバル人材の育成のため、原則としてすべての学生に留学が義務づけられています。 19年には昭和女子大学の敷地内にテンプル大学(米国ペンシルベニア州立)日本校が移転しました。スポーツ施設やカフェテリアなど、さまざまな施設を共用しており、同じキャンパス内にあるため、海外に行かなくても2つの大学の学位を取得できるダブル・ディグリー・プログラムに参加する学生もいます。 昭和女子大学の志願者数が多いもう一つの理由は、就職率の高さです。卒業生1000人以上の女子大学では、22年春の卒業生まで12年連続で実就職率トップとなっています。 「07年に元官僚で長く女性政策に携わってきた坂東眞理子さんが学長(現在は総長)に就任し、キャリア教育にも力を入れてきました。26年4月には『総合情報学部(仮称)』を開設予定で、将来はIT関係にも強い女子大学となっていくのではないでしょうか」