車いすメジャーなど、取り組みが次々と形に。高齢者、外国人など、住まいの支援が必要な人への支援をムーブメントに「100mo!(ひゃくも)」第2回イベント開催!
ほかにも、不動産会社をはじめとする住まい探しを仲介・支援する立場の人に向けて、住まい探しに困難を抱える人たちに対する理解を深めるウェビナー(動画の配信)や、『SUUMOジャーナル』で住まいの支援に取り組む人たちの想いやノウハウを紹介する特集連載「百人百通りの住まい探し」についても紹介しました。
外国人、高齢者への取り組みで受賞した3社の「乗り越え力」
イベントの前半でメインとなるのが、住まい探しに困難を抱える人たちに対し、積極的に取り組む企業の表彰です。今年は、低所得者の賃貸住宅への入居を支援するハウジングプラザ、外国人向けにさまざまなサービスを提供する日本エイジェント、賃貸オーナーが空室を活用して住まいの支援(居住支援)に取り組む岡野 不動産の3社が受賞しました。 ハウジングプラザが本店・支店を置く東京都世田谷区では、高齢単身者が増加しており、生活保護受給者が多いという課題を抱えています。区からの「生活困窮者に部屋を紹介してほしい」という相談をきっかけに2021年8月に福祉事業部を設置し、各店に支援に取り組む担当者を配置。同年12月からは家賃保証会社と業務提携して生活保護受給者対象の家賃保証プランを提供開始するなど仕組み化することで、住まいに困る人とオーナーの双方に寄り添っています。
ハウジングプラザでは、福祉事業部を設立して対応するとともに、生活保護受給者への取り組みを売上につなげること、オーナーの安心感を醸成することに注力してきた。
愛媛県松山市に本社を置く日本エイジェントは、代表である乃万春樹(のま・はるき)さんが、外国人の住宅確保の難しさに直面した原体験をもとに、外国人向けのさまざまなサービスを提供するようになりました。多言語対応ができるスタッフの採用やオーナー・管理会社向けのセミナー開催、外国人向けに5カ国語に対応して物件情報を紹介するサイト「wagaya japan」を運営するなど、そのサポートは枚挙にいとまがありません。