トランプ氏返り咲きで中東各国との関係進化に期待-イスラエル特使
(ブルームバーグ): イスラエルはトランプ氏が米大統領に就任することで、中東地域における外交や気候変動問題に関する協力関係がさらに深まると期待している。気候変動・持続可能性担当のベハール特使が14日、国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)開催中のアゼルバイジャンでブルームバーグテレビジョンのインタビューに答えた。
イスラエルはトランプ氏が前回大統領だった時期に、アラブ首長国連邦(UAE)やバーレーンなどとの国交正常化に関する歴史的な合意を締結した。ベハール氏は、トランプ氏再任により同地域内の他の国々とも同様の合意締結が期待されると述べた。
「間違いなく、われわれは中東地域における協力関係を拡大し、より強靭(きょうじん)な態勢を構築したいと考えている」とベハール氏は強調した。
だが、昨年10月にパレスチナ自治区ガザでの戦闘が始まって以来、イスラエルに対する怒りは高まっている。多くのアラブ諸国はイスラエル政府との関係を深める前に、イスラエルが紛争を終結させ、パレスチナ独立国家に関する交渉を開始する必要があると主張している。
原題:Israel Hopes Trump Win Builds Middle East Ties, Official Says(抜粋)
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Verity Ratcliffe, Joumanna Bercetche