視線を上手に集める工夫で、一見「きれい」を実現する。
季節の花や果物で、オープンキッチンを目隠し。
動線上、きれいにしておきたいポイントの中で最も気になる場所は? と聞くと「キッチン」という答えが。オープンキッチンだから常に丸見えのため、アイランドには大ぶりの花器を使い、花を飾ることにしているそう。「アイランドの上や奥のカウンターが少々ごちゃついていても、なんとなく花に目がいく効果を期待しています」。季節の果物を飾るのもおすすめだ。「これからの季節ならリンゴやオレンジなどを置いておくと、キッチンに色が加わっていい感じになりますよ」 キッチン用品を納めたオープン棚は、木製、ガラス製など、素材ごとに置く場所をまとめると、物量があってもすっきり見える。
水回りが片づいていれば、それだけで清潔感。
家族が使った後は「びっしゃびしゃ」の洗面所を毎朝、洗濯する前のタオルで拭くのが習慣。シンクの中まで拭き上げるのは、水滴を拭き取ると、不思議と心のざわつきがおさまるからだそう。「だから物はなるべく出しておかず、拭きやすい状態にしておくことを心がけています」。 歯ブラシやスキンケア用品、グルーミング用の道具などは、すべて鏡裏の収納にしまい、外に出ているのはハンドソープだけ。古くなったタオルやTシャツを切ったウエスをカゴに入れておき、落ちた髪の毛などをさっと拭いて捨ててしまう。 来客時にゲストを躊躇なく案内できるのも、心安らかでいられる理由だ。
ダイニングテーブルに視線を集める工夫。
家族だけでなく、ママ友とおしゃべりなど、家族以外が座る機会も多いダイニングテーブル。 「余計な物を出しておかないのはもちろん、何かを飾っていると、こちらが『整えよう』としている意識が伝わります」。キッチン同様、果物をかごやガラス容器に入れるだけでかわいく見える。「わざわざ買ってくるというよりは、買ってきた果物をしばらく目で楽しむ、無理のない飾り方ですよね」 リビングでもローテーブルの上に読みかけの本をかごに入れておくだけで、目線の行き先を作ることができる。「そういう工夫で、例えばテレビ周りが散らかっていても、『整った家』という印象が残るのだと思います」