人生100年時代を反映…「人生ゲーム」の最新作発売 幸福度を点数化? その背景とは
■幸せを追求する…生まれた背景は?
お金ではなく幸せを追求する人生ゲームが生まれた背景を見ていく。 開発に関わった博報堂のシンクタンク100年生活者研究所は、今年3月に日本を含めた6カ国を対象に「100歳まで生きたいか」を調査した。その結果「そう思う」と答えた人はアメリカと中国が65%を超えていて、フィンランド、韓国、ドイツが50%越えだったのに対し、日本は27.4%とひときわ低かったという。 また、「何歳まで生きたいか」を聞いたところ、日本だけが平均寿命を下回ったということだ。 なぜ日本人はこのような結果になったのだろうか?調査を詳しく見ると、その理由が浮かび上がってきた。 日本人を対象とした自分の100歳までの人生についての意識調査では「幸せそう」と答えた人が21.1%だったのに対し、「大変そう」と答えた人は59.5%。また、「チャンスが増える」と答えた人は28.7%、「不安が増える」と答えた人は60%だった。 さらに「みんなの役に立ちたい」は32.6%、一方で「みんなに迷惑を掛けたくない」は71.2%となるなど、日本人はネガティブな側面に注目する人が多いことが分かったという。 こうした結果を踏まえて、100年生活者研究所は加齢に伴う不安と問題に対処していくのと同時に、人生が長くなることで生まれるポジティブな面に目を向けてほしいという思いから「100年人生ゲーム」を開発したという。
■幸せの基準は人ぞれぞれでは?担当者に聞く
ただ、このゲームでは止まったマスの内容によって幸福を点数化した「ウェルビーイングポイント(ウェルポ)」が増減するルールになっている。 これについて「幸せの基準は人ぞれぞれでは?」と思う人もいるだろう。このことについて、100年生活者研究所の田中卓副所長に話を聞いた。 「ゲームを通じて違いや共感を議論することで、自分の幸せというものについて考える機会にしてほしい」と話していた。 (「大下容子ワイド!スクランブル」2024年11月26日放送分より)
テレビ朝日