任天堂「アラーモ」は“子育て中の親”にこそ注目してほしい逸品だった
10月9日の発売以来、初回ロットは即完売し、いまだに直販サイトでは抽選販売(11月26日時点)となっている任天堂の目覚まし時計「Alarmo(アラーモ)」。私は運よくファーストロットを購入することができて、そこからAlarmoのある生活を送っています。それを踏まえて、実際に生活の中にAlarmoを持ち込むと、どこが良くて、何に効くのかをお話していこうと思います。 【画像5点あり】「おめざめのきろく」は“起きるまでにかかった時間” Alarmoの人気の理由はたくさんあります。 まずは、ゲームの世界から、そのまま出てきたかのような本体デザイン。そして「ゲームの世界で目覚める不思議な目覚まし」というキャッチコピーが示すように、よく遊んでいるヒットゲームのサウンドを目覚まし音として採用しています。 さらに寝ている人の動きを「うごきセンサー」が検知して、それに合わせて音が変化したり、目覚ましそのものの挙動に影響を与える点などがあります。
意外と難しい設置場所
まず、Alarmoを使う上で、これはご家庭の環境次第ではありますが、とにかくいちばんハードルが高いのはその設置です。私の場合のその困難さを以下に列挙しておきます。 ・ベッドの近くにちょうどAlarmoの置き場がなかった ・置き場を作るのはわりと簡単だったが、そのせいでベッド周辺の荷物が大移動になった ・荷物を移動すると積年のほこりなどが出てくるので、大掃除をする羽目になった ・しかも、その設置場所にWi-Fiがうまくとばず、ここ数年は必要なかったWi-Fi中継器を初期化して、セットアップすることになる ということで、完全に個人的な事情ですが、想像以上にたいへんでした。 ただ、設置さえしてしまえば、それ以外の設定というのは、画面の中で全部チュートリアルが動いてくれますから、実に簡単です。 そして使っていくうちに、予想以上に効果的だったのが「おやすみサウンド」でした。機能としては、この時間以降にふとんに人が入ったら、おやすみのための音が流れるというもの。でも、これがうごきセンサーのおかげで、当然自動的に動いてくれます。また、音自体がじわじわと流れてくるんですよ。 また、Alarmoは「ベッドにいた時間」「アラームを止めるのにかかった時間」などのデータを取ってくれます。これまでスマートウォッチなどで睡眠に関するデータというのは見てきていますが、ずばり「おめざめのきろく」という“起きるまでにかかった時間”のデータを見ることができたのは、なかなか新鮮でした。 ただ、大人がAlarmoを使っていると、ある意味大人というのはダメなところがあり、ゲーム音にはだんだん飽きてきますし、そもそもふとんの中では動きたくないし、だんだん何回動けばAlarmoを黙らせることができるとかいうことにも気づいてきてしまうわけです。 ところが、大人が自分で使うものではなく、子どもが使うものして考えると、実に理にかなっていました。 小さい子どもがいる家庭で、毎日のように繰り返される「片付けなさい」「早く寝なさい」「早く起きなさい」といった声かけ。これらは500回言っても効果が薄いのが現実です。 ですが、少し想像してみてください。Alarmoがあるとこんな感じになります。 ・子ども部屋を整理しないとAlarmoを設置できない ・朝が楽しみなので子どもが素直に寝る ・ふとんに入ると、Alarmoが寝かしつけてくれる(おやすみサウンド) ・子どもが起きたら、まず動かしてくれる(動くと音にユニークな変化がある) ・二度寝対策もあり(ふとんに人がいるとアラームがとまらない) これ、最高なんですよ。 しかも、基本毎日同じ時間に起きるのであれば、一度設定してしまえば、あとはほぼ全自動です。