任天堂「アラーモ」は“子育て中の親”にこそ注目してほしい逸品だった
日々の子育ての課題に寄り添った設計
Alarmoの設計思想を子育ての視点で見直してみると、その一つ一つの機能が、子どもの生活習慣の形成を後押ししてくれることに気づきます。面倒に思える設置の手間は部屋の整理整頓のきっかけになり、ゲーム的な要素は子供たちの自発的な行動を促します。 任天堂がどのぐらいの年齢の子どもを想定しているのかは分かりませんが、Alarmoのうごきセンサーは、本来は動作がむずかしいはずの2人で寝ている場合の設定も入っています(もちろん動きセンサーはふとんに1人しかいない方が正確に反応します)。 普通に考えれば、2人で寝ていると反応しません! という仕様にしてしまってもいいはずです。でも「2人以上で寝る場合について」という説明がちゃんと公式でされています。これは、親子で寝る場合をしっかり想定しているのだと思います。 Alarmoがリリースされたとき、SNSなどで、この製品は10年前に当時の岩田聡社長がかかげたQOL(Quality of Life)事業の中にあったノン・ウェアラブルがついに実現されたものだという声が見受けられました。それがホントかどうかを確認することはできませんが、Alarmoを実際に生活の中に入れてみると、そういった意見に納得できるものがあります。 冒頭でお話したように、Alarmoはまだしばらく入手しにくい状態が続きそうです。でも、お子さんのいるご家庭ほど導入するメリットが高いはず、ということは強くお伝えしておきたいところです。
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