スキンケア効果が実感できない…その原因を解説。気に入ったものを「いつも以上に丁寧になじませる」ことから始めて
しっかりスキンケアをしているはずなのに、手応えを感じられない……。そんな人は、お手入れ方法の見直しが必要かもしれません。この時季に多い、ターンオーバーの乱れや毛穴の悩みに働きかけるアイテムを取り入れつつ、丁寧なケアを心がけましょう(撮影◎ケント・チャン スタイリング◎シダテルミ 取材・文◎古屋美枝) * * * * * * * ◆普段通りのお手入れを“丁寧に”が大切 気温や湿度が高くなるとともに、スキンケア効果がイマイチ実感できない。それどころか肌のごわつきや毛穴の開きが目立つようになってきた……。そんなふうに感じている人は、お手入れを見直してみる好機かもしれません。 「皮膚は、生活環境やホルモンバランスの変化など常に過酷な状態にさらされています。ですから、調子を崩すことはよくあること。あまり心配しすぎず、普段通りのお手入れを“丁寧に”行うことが大切です。特に覚えておきたいポイントについてお伝えしましょう」と話すのは、ビューティサイエンティストの岡部美代治さんです。 まず一つ目は、ごわつきが気になっても無理に剥がすようなケアはせず、「油分でやわらかくする」を心がけること。 「年齢を重ねるとターンオーバーが遅くなるため、20代のころと比べて真皮層は薄くなる一方、角質層は厚くなりがちです。だからといって過剰なケアで角質を取りすぎてしまうのはNG。肌に負担をかけずにうるおいを残すクレンジングや洗顔料、油分を含む美容液やクリームなどでやさしくケアすれば十分です」(岡部さん。以下同)
◆気に入った化粧品を一つ使い切るところから始めて 次に大切なのは、お手入れの際、「いつも以上に優しく丁寧になじませる」こと。 「時間をかけてなじませるとマイルドなマッサージ効果が得られるうえ、肌内部の血行が促進されて、スキンケア効果がアップします。クリームは、足りないよりは多めにつけるのがおすすめ。肌が動くほどこすらなければ、摩擦の心配はありません」 ごわつきや毛穴に働きかける成分として、最近注目されているビタミンCやレチノール、アゼライン酸配合のアイテムを日々のケアに取り入れる場合は注意点が。 「攻めの美容アイテムを使うこともよいと思いますが、あれもこれもと手を出さず、この成分、と自分が信じたものを1つ使い切ってみましょう。化粧品は心地よさも大事。自分が納得できて、使用感が気に入ってこそ、力を発揮します。まずは試供品などで2~3日試してうるおいやツヤ、メイクのりが変わるかを確認してみてください。できたら単品よりライン使いをしたほうが、よくわかります」 心に留めておくべきは「結果を早急に求めない」こと。 「何歳になっても、肌は常に生まれ変わります。時間をかけて慈しみながらケアをする、ビューティフルエイジングを目指しましょう」