ヤマハ、最終周まで粘り9位獲得のリンス「状況をリセットしてうまく走れた」/MotoGP第12戦アラゴンGP 決勝
9月1日、2024年MotoGP第12戦アラゴンGPMotoGPクラスの決勝レースがスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのアレックス・リンスは9位、ファビオ・クアルタラロはリタイアで終えた。 【写真】ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第12戦アラゴンGP 決勝 決勝日は雨上がりのウエットコンディションとなったウォームアップ走行から始まった。しかし、午後の決勝レースでは土曜のスプリントと同じ様に日が差すドライコンディションへと天候が回復した。 23周の決勝レースでは、オープニングラップでクアルタラロが17番グリッドから13番手に浮上しポイント圏内に入る。リンスも2つポジションを上げ、19番手で2周目へと入っていく。すると、4周目にクアルタラロがラウル・フェルナンデス(トラックハウス・レーシング)を抜いて12番手に上がるも、6周目に5コーナーでクラッシュを喫してリタイアに終わった。 一方のリンスは、ペースも良く着実に順位を上げていき、9周目にはポイント圏内に姿を現す。終盤に上位ライダーがアクシデントで離脱すると12番手に浮上すると、さらに中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)を立て続けにオーバーテイクしていく。 ラスト2周は1分49秒台でラップを刻み、前のジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)を猛追。最終周の最終コーナーで攻略し、9位フィニッシュを果たした。 次戦サンマリノGPは、8月にプライベートテストも行ったイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ。消化不良に終わったクアルタラロとポイントを獲得したリンスの次戦での良い走りに期待したい。 ■ファビオ・クアルタラロ(決勝:リタイア) 「(レースでは)前のライダーに追いつこうとして、もう少しスピードを上げようとしたんだけど、フロントから転倒してしまった。限界を見つけようとしたが、すぐに来てしまった」 「今週末は全体的にグリップがすごく低くて悩まされたけれど、特に今日は昨日よりもさらに低かった。身体はまったく問題ないよ! ただ、レースはそういうものなんだ。ミサノではフィーリングが良くなっていることを期待しているよ」 ■アレックス・リンス(決勝:9位) 「21番手からのスタートは簡単ではなかったし、今日はクレイジーなレースだった。土曜のスプリントでは悔しい思いをしながらレースを終えた。昨日は本当にタフなコンディションで、昨晩ずっと雨が降らないことを願っていたんだけど、残念ながら降ってしまった」 「それでも今日は成功することができたから満足しているよ。土曜までの状況をリセットし、今日はとてもうまく走れたと思う。依然としてグリップレベルはとても低かったけれど、かつてのようにうまくスロットルをコントロールし、タイヤをしっかり維持することができた。これは僕にとってもチームにとっても素晴らしい結果だ。これからも仕事を続けていくための小さな励みになるね」 [オートスポーツweb 2024年09月02日]