「衰え始めた兆候がある」地元NY紙は契約破棄権を行使したコールを引き留めず、バーンズ、フリード、スネルらFA投手の獲得を進言
ニューヨーク・ヤンキースのエース、34歳のゲリット・コールが残る総額1億4400万ドル(約220億円)の4年契約を破棄する決断をした。ヤンキース側は現行契約に5年目の3600万ドル(約55億円)を加えることで同選手のフリーエージェント(FA)を防ぐことができるが、地元紙『New York Post』は「3600万ドルは疑問」として別の投手の獲得を進言した。 【動画】ドジャース相手に好投したコールの“ワールドシリーズ・ハイライト” 「ヤンキースがコールのFAを認めるとしたら驚きに値するが、しかし今年は肘のトラブルが浮上したため、引き留めに躊躇するかもしれない。市場でのチームの目標は、過去の価値ではなく、将来の価値に対して資金を投じることだ。ヤンキースがコールの5年目を望んだ場合、34歳から38歳までの支払うことになる。肘を故障した30代半ばの投手は、この先もトップクラスの成績を維持できるのだろうか」 こう記した同紙は、「この主力投手には衰え始めた兆候がある」として、「フォーシームの平均球速は2022年が97.8マイル(約157.39キロ)、23年が96.7マイル(約155.62キロ)、24年が95.9マイル(約154.33キロ)と、年々スピードが落ちている」と指摘した。 続けて、「他にも頼るべきエース候補はいる」とし、今オフにFAになるコービン・バーンズ(ボルティモア・オリオールズ)、マックス・フリード(アトランタ・ブレーブス)、ブレイク・スネル(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の名前を挙げた。バーンズとフリードは30歳、スネルは31歳と、いずれもコールより若い投手だ。 23年シーズンに15勝4敗、防御率2.63を記録したコールは、2度目の最優秀防御率のタイトルと初のサイ・ヤング賞を受賞。迎えた今シーズンは、春先から右肘の神経炎症などで出遅れながら6月に初登板を果たすと、17試合の登板で8勝をマークした。 ポストシーズンではカンザスシティ・ロイヤルズとの地区シリーズで1勝を挙げ、ロサンゼルス・ドジャースとのワールドシリーズでは2度登板。第5戦では4回までノーヒットに抑えながら、5回に自身のベースカバーミスなどで一挙に5失点を喫してしまった。 はたしてヤンキースはベテランのコールを手放すのか、それとも5年目の契約を提示してチームに残すのか。ストーブリーグに入り、早速、大物の去就に注目が集まっている。 構成●THE DIGEST編集部
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