えっ!会社員でも節税?年収800万円で対策ゼロ、キャリア女性はこんなに「損」した…年末調整、確定申告に備えを
結婚、出産、離婚、子どもの受験、親の介護…。人生100年時代に直面する様々なライフイベントを乗り越えていくために必要なのが「お金」です。ただ、日々の生活に追われていると、いざという時のための「マネープラン」を考えていないケースがほとんどではないでしょうか。 Money&You取締役でファイナンシャルプランナーの高山一恵氏のもとに寄せられた相談事例を通じてマネープランを考えていく連載「人生100年のマネー相談」。今回は、年収800万円のバリキャリのシングル女性が節税の知識がなかったために、大きく損をしていたケースをご紹介します。(JBpress) 【図】会社員の節税のキモ、所得控除の仕組み (高山 一恵:Money&You取締役、ファイナンシャルプランナー) (注:相談者のプライバシーに配慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください) 今回ご相談にやってきたのは、広告代理店にお勤めの30代シングル女性のYさん。相談にいらしたきっかけは、家計全般の見直しでした。 Yさんは、仕事が忙しすぎてきちんと家計管理ができておらず、貯蓄も少ないことを気にしてます。お話を聞いていくうちに「節税」の知識がなかったことにより、大きく損をしていたことが判明しました。 ■ 意外に堅実家計、貯蓄が少ないワケは? 今回ご相談に来たYさんは、年収800万円の高年収女性。広告代理店で営業職としてバリバリ働いています。独身のYさんは、特にお金に不自由することはないようでしたが、仕事が忙しすぎて家計管理ができておらず、貯蓄も少ないことを気にしていました。 Yさんの家計を拝見すると、家賃や外食費が突出して高いのが気になりましたが、そのほかの費目は意外にも堅実でした。年収の割に貯蓄が200万円程度と少ないのは、ここ数年、歯の矯正やインプラントなどにまとまったお金を使っていることも影響しているようでした。 現状の家計を見直せばだいぶ改善されるかなと思いましたが、仕事が忙しいYさんが、すぐに家計管理で成果を出すのは難しいと思いました。そこで、忙しい方でも実践できる家計管理の方法をお伝えして家計を改善しつつ、年収が高いYさんには、「節税」の視点を持ってもらうことも重要だと思いました。