もし今、アメリカで内戦が勃発したら!? 超話題作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の監督を高橋ヨシキが直撃!「映画は未来への警告である」
アレックス トランプが負けてほしいね。そのほうがアメリカにとっても世界にとっても良いことだと思う。トランプはレイシストでレイピストで、嘘つきでもある。そんな人間が大統領になるべきではない。もっと言おうか?(笑) ヨシキ ありがとうございます(笑)。最後に、本作の特殊効果についてですが、どこまでが実写でどこからがVFXなのかほとんど判別不可能でした。 アレックス こういう題材の映画だから、特殊効果がマーベル映画みたいではうまくいかない。もっとドキュメンタリー的な感覚を持った作品だからね。特殊効果のスタッフもそれをわかっていて、極限までリアルな映像にするべく頑張ってくれた。 ヨシキ そのために、特殊な小型カメラ(DJI Ronin 4D-6K)を活用されたそうですね。 アレックス うん、独自の安定化機構を備えた非常に面白いカメラで、次の映画でも使おうと思っているよ。 ヨシキ 次作も楽しみにしています! アレックス ありがとう! ●『シビル・ウォー アメリカ最後の日』全国公開中 監督・脚本:アレックス・ガーランド 出演:キルステン・ダンスト、ワグネル・モウラ、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、ケイリー・スピーニーほか 上映時間:109分 【STORY】アメリカでは、テキサスとカリフォルニアの同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。ワシントンD.C.の陥落が目前に迫る中、4人のジャーナリストは、14ヵ月一度も取材を受けていない大統領に単独インタビューを行なうため、ニューヨークからホワイトハウスへと向かう。そして、戦場と化したアメリカ合衆国で、内戦の恐怖と狂気にのみ込まれていく―― ●アレックス・ガーランド 1970年生まれ、英ロンドン出身。小説家としてキャリアをスタートし、脚本家に転身。ダニー・ボイル監督の『28日後...』(2002年)でデビュー。2015年、監督デビュー作『エクス・マキナ』(14年)で、米アカデミー賞脚本賞のほか、英アカデミー賞優秀英国映画賞、および優秀英国新人賞にノミネートされた。脚本・監督作品に『MEN 同じ顔の男たち』(22年)など。脚本を執筆した作品に『わたしを離さないで』(10年、マーク・ロマネク監督)などがある。次作である長編映画監督5作目『Warfare(原題)』の撮影が進行中 ●高橋ヨシキ デザイナー、映画ライター、サタニスト。長編初監督作品『激怒 RAGEAHOLIC』のBlu-ray&DVDが発売中。 YouTubeチャンネル『BLACKHOLE』『高橋ヨシキのクレイジー・カルチャーTV』 Twitter【@InfoYoshiki】 メルマガ『高橋ヨシキのクレイジー・カルチャー・ガイド』 撮影/村上宗一郎 (c)2023 Miller Avenue Rights LLC; IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved.