整形外科医が伝授する「日常でできる腰痛予防」 腰の痛みの原因・対処法も解説!
整形外科医が実践している腰痛の予防法
編集部: 慢性腰痛の場合、どのようにしたら腰痛を予防することができますか? 稲田先生: まず大事なのは、姿勢に気をつけるということです。特に座っているときの姿勢が悪いと、腰に負担となることが多くなります。また、腰への負担を軽減するため、「中腰の姿勢を長く取らない」「ハイヒールを履かない」といった心がけも重要です。 編集部: そのほか、腰痛予防のために必要なことはありますか? 稲田先生: 腰痛はストレスとも関連があり、心理的ストレスが強いと腰痛の症状も悪化することが判明しています。これは、ストレスが脳に与える影響が原因と考えられています。ストレスが溜まりがちな場合には、上手に発散する方法を見つけてストレスを溜めないように気をつけましょう。また、適度に運動したり、ストレッチしたりすることも腰痛の予防には必要です。 編集部: 身体のプロである先生は、どのようにして腰痛を予防しているのですか? 稲田先生: 私自身は、診察中でも1時間に1回は立ち上がって、腰を伸ばすということを日頃から心がけています。これだけでも腰の疲労が取れ、腰回りの筋肉がストレッチされます。 編集部: ほかにはありますか? 稲田先生: 毎朝、クリニックまで徒歩で通勤しているのですが、そのときに腹筋を意識した歩き方をしています。現代人はどうしても骨盤が後傾し、腹圧が抜けがちです。しかし、腰の安定性を保ったり、腰の負担を軽減したりするためには、腹筋が必要です。そのため、歩いているときから自然と腹圧を意識することが、腰痛予防につながると考えています。 編集部: 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 稲田先生: 腰痛自体はありふれた症状で、多くの場合、心配はいりません。しかし、なかには病気が隠れていることもあります。なかなか腰痛が治らない場合はぜひ、整形外科に相談してください。腰痛自体は慢性的なものが多く、上手に付き合っていかなければならないものもあります。整形外科を受診すれば、腰痛との付き合い方に対してアドバイスももらえますから、ぜひ、「わざわざ腰痛くらいで病院なんて……」と思わず、気軽に受診してみてください。