【漫画】「山頂に着いたぞ!」で終わらないのが登山の大変なところで…中高年登山者こそ<下山>をゆったり楽しむべし
『レジャー白書2022』によれば、登山の参加人口は440万人(21年度)。一時のブームから落ち着きを見せたとは言え、今もたいへん多くの方が楽しんでいます。一方、登山を通じて遭遇した出来事や気づいたこと、”あるある”などをブログで発信し、人気を博しているのが主婦のたまごさん。今回のテーマは「下山を楽しもう」です。 【最終コマ】ご想像の10倍シンドいです! * * * * * * * ◆登ったらもれなく「下山」がついてくる 「山頂に着いたぞ!」で、終わらないのが登山です。 そもそもですが、ほとんどの登山には、登りきったら「下る」がもれなくついてきます。 そして私はこの「下山」を、なぜか以前よりもしんどく感じるようになってきました。原因は年齢でしょうか…。 特にしんどいのは浮石が多い山での下山。それこそ疲れが倍増します。 浮石とは、地面にしっかり固定されていないために、踏むと動いてしまうような不安定な石のこと。 意図せず浮石に乗ってしまうと、石が動いて滑って、転倒はもちろん、それで自分が落とした石や岩が他の登山者に当たるといった重大な事故の原因になることも。
◆浮石やザレ場を下るのが苦手に… かくいう私も10年ほど前までは、「浮石やザレ場(小石や砂を敷いたような場所。足を取られて滑りやすい)なんて平気!」と自信を持っていました。実際、問題なくこなすことが出来ていたと思います。 しかし歳を重ねるうちに、いつの間にか、そういう場所を下るのがとても苦手になっていることに気づきました。 なお浮石やザレ場の下りを歩くときは、できるだけ安定した場所を選び、小さな歩幅で進み、姿勢が後傾にならないようにする、といった守るべきポイントがあります。 それらを念頭に置いた上で、私が意識したのは 「とにかく無理のないペースで、ゆっくり降りる」 ということ。
◆痛い思いをしたことも… 仕事でもまわりから急かされると、ミスが頻発しませんか? 私自身、過去に「時間が無い!早く岩場を下ってしまおう」と急いで下ったら、滑って転倒。怪我をしたことがありました。 そこで痛い思いをしてからは、登山計画を立てる際、下山の時間を多めに確保するようにしたので、焦って下るようなことはなくなりました。 実際に感じていますが、慌てずに下山せずに済むような、余裕あるスケジュールを組んでおくと、体だけでなく、精神的にもかなり楽になります。
◆下山を楽しもう ゆとりを持って歩いていると、後ろから下山して来た登山者が横を追い抜いて行くことがしばしば。 そうすると、ついつられて早く歩いてしまいがちですが、そんなときは「こちらは予め急がなくていいように組んである」ことを思い出し、意識的にペースを守ります。 それこそ、地図に書いてあるコースタイムなんて無視。こちらの計画通り、安全に目的地に着けばいいのですから。 下山では、早く歩く方や若者に道を譲り、疲れたら積極的に休む。登りの時に見えなかった風景を楽しみ、すれ違った人と雑談する。 そんな<下山をゆったり楽しむ>中高年登山者に変化しています。
たまご
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