半径200mに11店舗"焼肉戦争" 勝ち抜こうと独自路線の店も 富山・高岡市
満席の店内で行われているのは2周年を記念したほぼ全品半額のイベントです。 客 「いつももそんなに高いと思わない、ここやっぱり美味しいんで全部が。そんなに高いと思わないですけど半額は嬉しいですよね」 「半額の時に行った焼肉が一番うまいです。(Qたくさん頼めますね)うん。(Qこのようなイベントはどう思いますか)もっと増えてほしいなって思います」 「kado」は元々古民家を改装した居酒屋ダイニングでしたが、コロナ禍を契機に思い切って焼肉店に業態を変化させました。 kado 澁谷康直 店長 「冷麺とかはスープ自体を全部凍らせてシャーベット状にして出したりとか、元々居酒屋もやっていたので、普通の居酒屋にはないメニューとか出し方は考えてやっています」 週末は深夜の2時まで焼肉を楽しむことができ、SNSのフォロワー先着5組に黒毛和牛ロースのプレゼントなど太っ腹の企画も定期的に実施しています。 kado 澁谷康直 店長 「高岡の街が焼肉で盛り上がっていけばいいかなと思っています」 ■”焼肉戦争”の背景は? なぜ、高岡駅前で”焼肉戦争”が起きているのでしょうか? 専門家は―― 帝国データバンク富山支店 調査課 大場正範課長 「駅前の飲食店さんがコロナ禍で撤退が続いた中で、不動産のオーナーさんが空いた店舗に入ってもらいたいという思いから、比較的いい条件で店舗を貸し出せるようになったので、チャレンジするほうもしやすかったっていうのはあるんじゃないですかね」 さらにテーブルごとに排気ダクトが備えられている焼肉店は「換気がいい」というイメージで、居酒屋やラーメンチェーンなど異業種の参入が相次ぎコロナ禍に競争が激化しました。 帝国データバンクによりますと、ことしの全国での焼肉店の倒産件数はことし9月末時点で39件で、前年の同じ時期の2倍以上で、過去最多となる見通しです。 帝国データバンク富山支店 調査課 大場正範課長 「輸入牛肉の仕入れ価格っていうのが、コロナ前と比べて1.7倍になっているというデータがあります。そこで大手チェーンとの競争が激化してなかなか値段を上げられない、いわば我慢比べのような状態が続いている」
【関連記事】
- 「1歳の息子が車に閉じ込められた」炎天下の駐車場でとっさの判断 救助の男性が迷わずとった行動とは 富山・南砺市
- 「やりたいことを堂々と」顔面動静脈奇形・河除さん 劇団員としてマスクなしで初舞台「ハイスペックイケメンにしか見えなかった…」富山
- なぜ母親は13歳の娘に不倫相手との性行為を見せたのか「変な親心で…」児童福祉法違反などの罪に問われた母親が裁判で語ったこと 子供の性被害がなくならない
- 「いい加減止めないと大変なことになる」梅毒が10年で女性は23倍に…骨や臓器に“ゴムのような腫瘍”放置すれば死に至る場合も 富山県でも急増“偽装の達人”体内でゆっくりと進行
- 「生まれてきてよかった」難病・顔面動静脈奇形の河除静香さん 見た目の悩みを乗り越え“この顔だからこそできること”