LIVゴルフ3年目開幕 現地の雰囲気やチーム運営は?/最新リポート前編
◇LIVゴルフリーグ◇マヤコバ 初日(2日)◇エル・カマレオンGC(メキシコ)◇7116yd(パー71) 【画像】パッティング絶好調のクラークが「60」 サウジアラビア政府系ファンドが支援する「LIVゴルフ」の2024年シーズンが開幕した。同政府が抱える人権問題、オイルマネーを背景にトップ選手を集める強引な手法など賛否は未だありつつも、ゴルフ界に多くの話題を作りながら現在に至る。 気づけば早くも3年目に入り、規模も参加選手も毎年、徐々にではあるが拡大しつつある。試合はどのような雰囲気で行われ、選手たちはどのような様子なのか。開幕戦のメキシコから、前編と後編に分けて最新情報をリポートする。
人気選手のスタートは「上がりホールを意識」
まずは試合の方式を改めて。フィールドは昨年から6人増の54人、1チーム(4人1組)増の13チームで展開。個人戦(ストローク戦)と団体戦(メンバーのストローク数の合計)が同時に行われる。午後過ぎにショットガンで一斉にスタートして、夕方にはほぼ同時に試合が終わる。普段、早朝から日没まで取材しているPGAツアー(米ツアー)の感覚からすると、一日がとても短い。 ダスティン・ジョンソン、ジョン・ラーム(スペイン)、ブルックス・ケプカといった有名どころは、クラブハウス周辺でホールアウトさせる狙いのもと、1、2、3番ホールからのスタートに設定されることが多い。
クラブハウスから離れたホールからスタートする選手は、指定ホールにカートや車を使って移動。一斉スタートの5分前から大音量のアナウンスでカウントダウンが始まり、ホーンと同時に競技が始まる。コースには常時、音楽が流れ、選手がアドレスに入っても止まる気配はない(場所によっては全く音楽が流れないところもあった)。選手の間では「音楽がずっと鳴っているのであれば大丈夫。静かなところで急に音がするほうが嫌」というのが大方の反応だ。 マーシャルの掲げるプラカードには「SHHHHH!(シー!)」や「ZIP IT(口にチャックを)」という文字が記されているが、本気で静かにさせようとはしてない(といってもメキシコでは騒ぐようなギャラリーはいなかった)。