LIVゴルフ3年目開幕 現地の雰囲気やチーム運営は?/最新リポート前編
練習環境はPGA並み サポートメンバーは超豪華
練習環境はPGAツアーと変わらないレベルで整えられている。ドライビングレンジは300yd以上の距離が打て、打席の幅は広く、54人が同時に打つこともできる打席数を用意。ゴルフメーカー各種の練習用ボールがモデル別で用意されている。
コースもPGAツアーと同等のセッティングだ。今回のエル・カマレオンは過去にPGAツアーの試合も行われている難関コース。フェアウェイは狭く、パスパラム芝のグリーンもしっかりと刈られ、スピードも速い。各ホールハザードが絡み、簡単にはスコアが出ないセッティングといえる。各選手のキャディの多くは、試合当日の午前中にコースチェックを行っていた。当日のピンポジションを確認しながらグリーンを下調べできるのは、午後の一斉スタートならではの恩恵だろう。
このようにPGAツアーと同等の環境で運営ができているのは、これまでPGAツアーの運営に携わってきたスタッフたちが、そのままLIVに移籍したケースが多いからだ(PGAツアーをリタイアした人が再雇用されたケースも多い)。 また、現地に来て驚いたのが、選手をサポートするメンバーが豪華なこと。ショーン・フォーリー、クラウド・ハーモン、ピート・コーエンなど、有名なプロコーチたちが当たり前のようにいて、コーチングをしている。
キャディもPGAツアーでバッグを担いでいた人たちがそっくりそのままLIVに移ってきた。さらに、PGAツアーで普段から選手の体のケアをしていたトレーナーも一緒。少し違うのは、彼らは各チームのトレーナーを兼務しているということ。香妻陣一朗も所属チームの「アイアンヘッズGC」が抱えるトレーナーのケアを受け、「今までトレーナーをつけたことなかったのでありがたい」と試合後のマッサージを受けていた。 アイアンヘッズのトレーナーは、MLB(米メジャーリーグ)ダイヤモンドバックスのトレーナーをやっていたこともあるスゴ腕。まさに一流のスタッフが、こぞってLIVに集結している。それもそのはず、彼らは選手の報酬に対してのパーセンテージで雇われているため、“ボス”が稼ぐ金額が大きくなれば、そこに自ずと人も集まってくるのだろう。