ネットの底なし沼が引き起こす「Brain Rot」状態とは?【脳腐れチェックリスト】
徹夜したり、慢性的な睡眠不足の状態が続いたりすると、あなたの心身にはどのような影響が出るでしょうか。 頭にもやがかかったような感覚に陥ったり、思考が鈍くなったりするかもしれません。集中力が長続きせず、生産性が低下するかもしれません。さらに、お酒を飲むことでこれらすべての自覚症状が悪化する場合も考えられます。 しかし、もしも十分な睡眠時間を確保していて、なおかつ飲酒を控えているのにも関わらずこれらの症状に悩まされているとしたら──? ひょっとしたらあなたは「Brain Rot」という状態に陥っているかもしれません。
「Brain Rot」とは?
「Brain Rot(ブレイン・ロット。Brainrotとも)」は、直訳すると「脳腐れ」という意味。デジタルな世界にハマりすぎているがゆえに、リアルな世界に適応できなくなった人を揶揄するネットスラングです。 転じて、インターネットを使っている時間が極端に長く、そのせいで心身の状態が弱っている人を指す言葉としても使われています。 「Brain Rot」は医学的な症状ではありません。もちろん、脳が腐っているわけでもありません。 しかしながら、Newport Instituteによれば、インターネットの過剰な使用は人によっては苛立ち、不安、焦燥感などにとらわれやすくすることがあると指摘しています。逆に、無気力になったり、思考力の低下が認められることもあるようです。 Brain Rotは2007年ごろから当時のTwitter(現X)を発端として広まった造語で、今ではもっぱらZ世代のTikTokユーザーの間で使われています。 数年前にご紹介した「Brain Fog(ブレイン・フォグ)」も、脳に霧がかかったようになり、思考力が低下している状態を表すスラングには違いありません。しかし、こちらはどちらかというとフラットなニュアンスで特定の状態を表しているのに対して、Brain Rotはあからさまに批判的で、ネガティブです。 ▼こちらもチェック