エンタメのプロ、バカリズムの脚本光る『ブラッシュアップライフ』3話には黒木華が登場
安藤サクラ主演の連続ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系、毎週日曜22時30分)が好調だ。安藤はじめキャストの演技、バカリズムが手がける脚本、そして演出と三拍子そろってドラマを盛り上げているようだ。22日放送の第3話では黒木華も加わり物語の面白さに新たな彩りを添える。(以下ネタバレあります)
エンタメのプロ、バカリズムの秀逸な脚本作り
同作は人生をスタートからやり直すことになった近藤麻美(安藤)が主人公。1周目の人生であまり徳を積めなかったためなのか霊界で動物への生まれ変わりを告げられた麻美だが、なんとか人間に生まれ変わるためにもう一度人生をやり直すことにする。その2周目の人生でこまめに徳を積んでいく様子がじつに面白い。 脚本を手がけるバカリズムはエンターテインメントのプロ。これまでにも数々の脚本を書いてきた。以前、ライブのネタ作りについて取材した際「僕が何かを皮肉ってるんじゃないの?って思われがちなネタがあったりするのですが、僕自身はそこになんの感情もないんです。あくまで観ている方に笑っていただければいい、楽しんでいただければいいってことが最優先なのでそこにはなんの感情もないんです。感情からはネタは作りません。感情から作るとネタが濁る。自分の感情を入れちゃうと何かを伝えたいと思っちゃうその思いが、面白さを濁らせると思うんです。だから無から作ります」と話していたのが印象に残っている。安藤は22日放送の第3話を前に自身のSNSで「3話も超おもろいです!もうなんなら3話からでもいいので観てください!毎週おもしろさが全然違うので是非!ちなみにのやつですが、TVerで1話からまだみられます~」とノリノリでツイートしているが「観ている人を楽しませることが最優先」というバカリズムの姿勢がドラマの脚本作りにも息づいているのだろう。
黒木華が登場 豪華俳優陣が続々
そしてかねてより演技力の高さには定評のある安藤をはじめキャストの芝居が物語を最大限盛り上げる。安藤は意外にも民放連ドラでは初めての主演。奇想天外な役どころだが安藤がやるとわざとらしさがまったくなく、その展開さえも自然に見えてしまう。 豪華な俳優陣が相次いで登場するのも注目ポイントだが、第3話では同級生役で黒木華が登場する。麻美(安藤)の2周目の人生も月日が流れ、ついに1周目で死んでしまった日がやってくる。前と同じように夏希(夏帆)、美穂(木南晴夏)とともに食事を楽しむ麻美だが、一人で店に来ていた黒木演じる同級生と再会するという設定だ。 果たして2周目の人生では麻美の運命はどうなるのか? 脚本、演技、演出の三拍子がそろった連ドラは毎回期待値が上がる。 (文:志和浩司)