チキン南蛮発祥店の味を完全再現!? 秋葉原のチキン南蛮専門店『ひむか食堂』が最高にウマい理由 #食楽web #チキン南蛮
九州・宮崎県の郷土料理・チキン南蛮。東京では実はなかなか味わえない、本場の“リアルガチ”な本格チキン南蛮を出すお店に行ってきた
宮崎県延岡市の郷土料理・チキン南蛮。大きくとらえれば「ご当地からあげ」の一種と言ってもよいでしょう。ちなみにチキン南蛮が生まれたのは昭和30年代ごろ。延岡市内にあった洋食店『ロンドン』のまかない料理がそのルーツと言われています。当時そこで働いていた2人の料理人がそれぞれ独立してオープンしたのが『おぐら』と『直ちゃん』。そこでメニュー化されたのがチキン南蛮の歴史的スタートなのです。 秋葉原のチキン南蛮専門店『ひむか食堂』が最高にウマい理由 さて、そんなチキン南蛮ですが、定食やお弁当としてはもちろんのこと、最近はお酒のアテとして居酒屋さんのメニューで見かけることも増えました。もちろん、カラアゲニストである筆者も大好物です。
東京・秋葉原に昨年(2023年)9月にオープンした『宮崎チキン南蛮専門 ひむか食堂』は、その名の通り本場・宮崎のチキン南蛮を味わえます。実はここ、以前、このコラムでもご紹介した『入谷キッチン&バル』(閉店)のオーナー・竹本寛さんが秋葉原で新たに始めたお店。 宮崎県出身の竹本さんは“チキン南蛮愛”のとても強い方で、本場の味の研究にも熱心です。一体どんなチキン南蛮が味わえるのやら。さっそく実食レポートといきましょう。
チキン南蛮発祥店『おぐら』と『直ちゃん』の味を再現
『ひむか食堂』では、3種類のチキン南蛮定食が用意されています。券売機で食券を購入してオーダーするスタイルですが、写真を見るとどれも美味しそうで迷ってしまいますね。 「本場宮崎チキン南蛮定食・一枚肉」(1390円)は、チキン南蛮発祥店のひとつ『おぐら』(宮崎市)のインスパイア系といったところ。揚げたムネ肉を南蛮酢にくぐらせ、タルタルソースをたっぷりかけた、私たちにもっとも馴染みのあるチキン南蛮です。
タルタルソースは自家製のマヨネーズをベースに数種類のスパイス、ゆで卵、キュウリ、ニンジン、自家製ピクルス、玉ねぎ、パセリなどを加えて作っているとのこと。ひと口ペロリとなめてみると、さっぱりしていながらもトロリとした舌ざわりがたまらない味わい。