イタリア北部が大雨で洪水 スーザ渓谷2カ村で50人孤立
マッティエ、イタリア、9月6日 (AP) ― イタリア北部を襲った一連の嵐と豪雨で9月5日、複数の河川が氾濫して道路を切断、ピエモンテ州のスーザ渓谷では少なくとも2カ所で橋が流失し、2カ村で50人が孤立した。 運転していたトラクターが濁流に流され、58歳の男性が行方不明になっている。 ロンバルディア州とベネト州で広範囲に及ぶ洪水が発生し、ミラノでは被害と混乱が生じた。 ミラノではセベーソ川とランブロ川が氾濫。消防救助隊が、冠水した地下道で車に閉じ込められた大勢の市民を救助し、地下から水を排出した。 この洪水で市内の地下鉄の一部が運転を見合わせた。 送信センターが浸水したため、ミラノのラジオ局が1976年の創設以来初めて、放送停止を余儀なくされた。 気候変動が世界中で熱波、干ばつ、豪雨、洪水などの異常気象の頻度を高めていると、複数の科学者が警告している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)