トゥチェピ、クロアチア、8月1日 (AP) ― クロアチア南部のアドリア海沿岸で数週間続いた高気温と強風、カラカラ陽気の影響で、数カ所で森林火災が発生しているが、消防は7月31日、ほとんどの火災を食い止めたと発表した。 　消防当局は、1日で1000人を超える消防士と、20機の航空機が100回以上出動したこの24時間を、「これまでで最も過酷な夏だった」と言い表した。 　連続した熱波が、バルカン半島やヨーロッパ南部で森林火災を引き起こし、ブルガリアとアルバニアを含む数カ国は現在、EUの支援制度を通じて、国際的な消防支援を受けている。 　クロアチア南部の海岸沿いにある小さな町トゥチェピ付近で発生した火災が、最も深刻で、消防士1人が負傷した。 　一晩中吹き荒れた強風で火災が数キロに燃え広がり、消火作業は困難を極めた。ほとんどの町民は眠れない夜を過ごし、中には避難を余儀なくされた住民もいたという。 　送電が止められ、ガスボンベの爆発音が何度も聞こえた。 　さらに北のシベニク近くでは、消防士が奮闘したおかげで、主要な観光地であり、見事な滝で知られる自然保護区であるクルカ国立公園への延焼を防げた。 （日本語翻訳・編集　アフロ）