【中学受験】熱望した第一志望校に2度挑戦するも叶わず「息子の涙を見たくなかった」直後のどす黒い感情を流してくれた塾の先生の言葉とは?
直後のどす黒い感情を流してくれた塾の先生の言葉
【古賀】 次男の塾の先生との面談がセラピーみたいでした。「長男君は最後まで自分らしい中学受験をしたんですね」って。「でっかい男になりそうじゃん」って。それ聞いて、なんか、いろいろな自責の念が溶けてったというか。だから「先生、次男に関してはまったく私、併願校とか考えたくないので、先生、ぜんぶお願いしたいです」って言って。 【おおた】 それはまた極端な。 【古賀】 「それ三年後だから」って笑われて。あれは受験直後のどす黒い感情が流れていった分岐点でしたね。 【おおた】 なるほど、すごくわかりやすいですね。 【古賀】 とにかくもう、あんな目に遭わせたくなかったっていう。あんまりですよ、親からしたら。それが成長に必要な涙だったって言われたとしても、嫌ですよ。ガッツポーズさせたいですよ。 【おおた】 でも、お母さんね、数年後に違うこと言ってると思う。 【古賀】 えっ、どういうことですか? 【おおた】 あのね、たぶん、やっぱりあの涙は良かったねって言ってると思う。 【古賀】 そうですか? トラウマですよ、もう。 【おおた】 要するに、わが子のガッツポーズを見たいじゃないですか。12歳で御三家に受かるとかそんなちっぽけな話じゃなくて、その塾の先生が言うようなもっとでっかいガッツポーズを見たときに、「なんだ。あれ、この子の人生に必要だったじゃん。そのための涙だったのね!」って言ってる気がする。 【古賀】 そうですか? 入試の日に近くの神社でいただいたおふだも早く焼きに行きたくて。焼いて煙を見て、あのトラウマの4日間を解き放つ。そこやっとかないと次男のときにフラットな判断ができなくなっちゃいそうで 【おおた】 中学受験を終えた感想が、「早くおふだを焼きたい」って(笑)。トラウマみたいなものって、やっぱり感じるんですね、いまはまだね。 【古賀】 2月1日におふだを買ったあとに行ったマッサージ店のお兄さんに、「受かったらもう一回来るわ」って言ったんですけど、行ってません。すごく上手だったけど、私は心理的にあのマッサージ屋さんに行けないです。 【おおた】 お母さんがそのマッサージ店に行ける日が来るのが楽しみです。その日はきっと来ると思います。