「人間としての成長が必要」榊原信行CEOがRIZINバンタム級新王者の井上直樹に熱い期待!
29日、さいたまスーパーアリーナにて『Yogibo presents RIZIN.48』が開催された。 今大会では、ホベルト・サトシ・ソウザがわずか21秒でルイス・グスタボを破ってのRIZINライト級王座防衛、井上直樹が対日本人相手に無敗だったキム・スーチョルを破ってのRIZINバンタム級王座戴冠というドラマが生まれた。 また、浅倉カンナの引退や、18歳でJAPAN TOP TEAMに所属し朝倉兄弟の弟子となっている秋元強真の衝撃RIZINデビューといった話題もありつつ、全体を通して見ても11試合中8試合がKO・一本での決着というエキサイティングな大会となった。 大会終了後に総括を行った榊原信行CEOは、バンタム級新王者となった井上直樹について熱弁。 「井上直樹って本当にワクワクして、才能が見出されて、10代で海を渡りUFCで最年少で契約をしてチャレンジをして。彼が持ってる天性の才能とテクニックの部分は世界レベルだったと思うんですけど、人間としての成長が直樹は必要だなあというのは常々思っていて。色々才能は有りながらもう1つ抜けられない中での闘いが続いたんですけど、ようやくすべての総合力がチャンピオンに値するところまで井上選手もレベルアップしたんだと思います。ベルトを巻くことでさらにその深みが増したり自覚が増したり。RIZINのバンタム級、過去のベルトを巻いた選手たちの顔ぶれを見るとそうそうたる顔ぶれが巻いたベルトですので、その重みをしっかり受け止めて、押しも押されぬバンタム級王者として風格のある試合をこれからも見せてくれることを期待したいと思います。リング上でも『僕に任せてくれ』と言ってくれたんで、しっかり井上選手にバンタム級を託して、黄金のバンタム級をまた磨いていけたらと思ってます」と、リング上での結果には満足しつつリング外での成長を求めた。 フェザー級王者の鈴木千裕を始め、RIZINのスター選手たちはイベント出演などで広告塔としての役割を担うことが多い。 井上は王座戴冠後のインタビューでそうしたイベント出演への意欲を問われた際に「それはRIZIN側が一番分かってると思うんで……。分かってると、思います……」と消え入りそうな声でコメントしていた。 ただ強いだけでは務まらないRIZINのチャンピオンとして井上のリング外での覚醒に期待が集まる。