「私に対してもRIZINに対しても尊敬の念が欠けている」体重オーバーを繰り返す元RIZIN王者からキルギス共和国の若き戦士が1R勝利!
29日、さいたまスーパーアリーナにて『Yogibo presents RIZIN.48』が開催。第8試合ではフアン・アーチュレッタvs.ラジャブアリ・シェイドゥラエフが行われた。 元Bellator&元RIZINバンタム級王者であるアーチュレッタが、元ROAD FCファイターで今年6月にRIZIN初参戦で武田光司から1RTKO勝利を奪ったシェイドゥラエフと対戦。 両者ともに体重超過で失格になった経験があるが、前日軽量でアーチュレッタが2.90kg超過した為50%の減点と、シェイドゥラエフが勝利した場合のみ公式記録となる条件付きで試合が決定した。 試合が始まるとアーチュレッタが前に出てラッシュを仕掛けるが、シェイドゥラエフは下がって受けきる。シェイドゥラエフが前に出ようとするもアーチュレッタはアッパーで牽制。ならばとハイキックで牽制し、左フックで前に出るがアーチュレッタはガード。シェイドゥラエフはワンツーストレートも、アーチュレッタはクリンチしてコーナーに押し込み、もつれて場外に落下しそうになったため一度ストップ。 リングに戻し、シェイドゥラエフがタックルを仕掛けた形でスタートすると、バックをとりながら腕ひしぎを狙う。アーチュレタは逃れようとするが、シェイドゥラエフは腕を捕らえ直しアーチュレッタからギブアップを奪った。
試合を終えてアーチュレッタは「まずはファンのみんな、関係者のみんなにお詫びしたい。体重超過にはなにも言い訳はない。次は以前のように10日前に来日して準備をしたい。こういうことが起こらないようにして、ファンにお詫びしたい。今我々はMMAの未来を目撃している。すべての分野がハイレベルだ。彼のような若手の新鋭と肌を合わせることが出来たことを光栄に思う。まだRIZINでやりたいことがあるから許されるならRIZINで活動したい。まだタイトルも諦めていないし、そこまで遠い距離にいるとも思っていない」と継続参戦をアピール。 シェイドゥラエフは「私自身アーチュレッタに試合を申し込まれたときは体重関係なく喜んで受けたいという気持ちだった。というのもアーチュレッタは2回もチャンピオンになっているし、BELLATORとRIZINでもチャンピオンになっている。私は自分のキャリアをアップしていくために、より良い経験を、より良い成績を残している選手と対戦をしたいという気持ちが強かった。しかし、体重オーバーというのは私に対してもRIZINに対しても尊敬の念が欠けていると思っている」と苦言。 そして「私は鈴木選手が非常に優秀な選手でチャンピオンであることも知っている。私の望みはRIZINのチャンピオンになることなので、是非挑戦したいと思う。私は今まで12試合してきたが、そのほとんどが1R、2Rで終わっている。私は3R戦うことに全く異議はないので、3Rまで私と闘える相手を提示して欲しい。鈴木千裕選手なら3Rまでは行くんじゃないかと思う」と鈴木千裕の持つRIZINフェザー級王座に挑戦を表明した。 23歳の若きキルギスファイターが25歳の鈴木千裕の持つ王座へアピールしたことで、RIZINの若返りが加速する。元王者の敗北により、この試合が新たな時代の転換点となった。