FIIO、1DD+4BAのハイブリッド型イヤホン「JH5」。上位モデルの技術を継承
エミライは、同社取り扱いブランドFIIOから、ダイナミックドライバー×1、BAドライバー×4構成のハイブリッド型イヤホン「JH5」を7月12日(金)より発売する。価格はオープンだが、税込16,500円前後での実売が予想される。カラーはブラックとシルバーの2色を揃える。 「カーボンベースダイヤフラム」を採用した10mm径のダイナミックドライバーを搭載 イヤホン片側あたりダイナミックドライバー1基とBAドライバー4基、合計5基のドライバー搭載したハイブリッド型イヤホン。ハイブリッド構成の利点を余すことなく引き出す音響設計や、DLP-3D印刷によって精密に作り出された筐体デザイン、0.78mm2ピンコネクターの採用など、同社が上位モデルで培ってきた高音質技術を注ぎ込んだと説明している。 中低域用の10mm径ダイナミックドライバーには、上位モデル「FH15」や「FF5」と同じ「カーボンベースダイヤフラム」を採用。軽量かつ剛性に優れた素材で、歯切れ良くクリアなサウンドを実現。また、より深い低音を実現するために「ネガティブ・フィードバックベースエンハンサー構造」を採用。ダイナミックドライバーの背面に二層構造のチャンバーを備え、後方に放射される振動を前方に誘導し、耳に伝わる空気圧を最適化することで、低音域の豊かな音場表現を実現しているとのこと。 中高域用には、専用にカスタマイズされたBAドライバーを2基搭載し、人間の耳の形状にマッチする共振ピーク(2.8kHz)の設計を採用している。超高域用のBAドライバー2基をノズルのそばに搭載しており、これによって、滑らかなクロスオーバーを実現し、繊細かつ自然で滑らかな音場を再生することができるという。 これらのドライバーをそれぞれ独立したチャンバーで分離する構造を採用。互いの干渉を抑制し、歪みを最小限に抑えるという。また、独自に設計された音導管によって滑らかな周波数特性を実現しており、高域の損失が少なく、よりクリアで鮮明感のあるサウンドを表現する。 回路設計には、入念なシミュレーションを経て設計されたという第2世代の「内外磁気回路設計」を採用。ドライバーユニットの内側と外側それぞれに、形状の異なる2つのN52ネオジム磁石を搭載することで、強力な磁界を効率的にボイスコイルへ伝えることができる。振動板をより強力に駆動し、低歪みで力強いサウンドを実現するとのこと。 筐体にはメディカルグレードで、内部構造が視認できる透明な樹脂素材を採用。高精度のDLP-3D印刷方式によって成形し、自然なフィット感を実現するという「エルゴノミクスデザイン」を採用した形状となっている。精密に設計された内部構造による優れた音響性能を実現しながら、耳にぴったりとフィットし、長時間のリスニングでも快適に使用できる装着感を両立したと説明している。 合金製のフェイスプレートにはダイキャスト成形技術を用い、鏡面メッキ仕上げと手作業による磨き加工が施され、精緻で卓越した品質を確保しているという。 ケーブルは合計392本の素線を擁する高純度銀メッキ銅線ケーブルを標準装備。芯線はそれぞれが絶縁され、表皮効果や近接効果の影響を低減し、高品位な信号伝達を可能にしているという。コネクターは2ピンを採用。筐体のエルゴノミクスデザインに基づき、装着時のケーブルの角度に配慮されたデザインで快適な装着感を提供する。プラグは3.5mm(アンバランス)に対応する。 周波数特性は20Hz - 40kHz、インピーダンスは13Ω、感度は111dB、質量は片側あたり約7.6g。付属品として上記のケーブルに加え、バランス重視型シリコン製イヤーピース3サイズ(S/M/L)、低音重視型シリコン製イヤーピース3サイズ(S/M/L)、専用キャリングケース等を同梱する。
編集部:岡本雄