充実の布陣で4連覇狙う京産大。同志社大はスピードと防御で切り拓く
9月22日(日)、関西大学Aリーグが開幕する。全8校が東大阪市の花園ラグビー場に集まる。第Iグラウンドの第2試合で開催されるのが、京都産業大学×同志社大学だ。
チーム史上初の関西3連覇を成した昨季。3年連続全国大学選手権4強入りも含め、京産大の充実が続いている。才能豊かな選手たちも全国から集まり、選手層も厚くなってきた。
日本代表やU20代表に招集された選手たちも多数いる。 昨季全国大会の舞台を踏んでいる選手たちも多く、今春の関西大学春季トーナメントも制した。
同志社大は昨季、関西大学リーグで7戦全敗。部史上初の最下位(8位)に沈んだ。大学日本一4度の名門校は巻き返しを誓って今季の活動をスタートさせるも、関西大学春季トーナメントでも最下位だった。 しかし好素材は多い。夏を超え、成長した姿を見せたいところだ。
京産大の共同主将を務めるのは、FWのソロモネ・フナキとBKの辻野隼大だ。両者とも経験豊富で、プレーに安定感が増している。 開幕戦ではフナキが5番。辻野は12番に入り、ゲームキャプテンを務める。FBの位置には怪我から復帰の奈須貴大が立つ。
チームは今年も、試合勘と組織力を高めるために菅平で夏を過ごした。明大には敗れたものの、東海大と引き分け、慶大には勝った。 合宿MVPの栄誉は、フナキ共同主将に与えられた。
開幕に向けてコンディションも整った。怪我人の復帰もあり、多くの選手を起用するシーズンになりそうだ。 特にSHが充実している。4年生で日本代表候補のトレーニング合宿や、U20日本代表中心のジュニア・ジャパンに選ばれた土永旭(どえい・あさひ)に加え、U20日本代表選出の高木城治、村田大和がいる。
土永と高木は、新しく設けられたジャパンタレントスコッドのメンバーにも選ばれ、高いコーチングを受けてさらに知見を広めた。2人が開幕戦のメンバーに名を連ねた。 村田は日本代表合宿に招集されてトップ選手と汗を流し、寝食を共にする貴重な経験をした。それぞれが学んだものをチームへ還元する流れもできている。