「僕は一番叶えたいことは誰にも言わない」構想5年…菊池雄星が故郷・花巻に野球施設を建設したワケ「誰かの夢を応援するって楽しいじゃないですか」
3年総額97億円という大型契約でエンゼルスに移籍することが決まった菊池雄星投手。自身がプロデュースして故郷の花巻市に建設した野球施設「King of the Hill」が11月にオープンした。「構想5年、着想2年」という年月をかけて完成した“夢の全貌”を徹底レポート! <全2回の前編/後編へ> 【写真】えっ、130キロを持ち上げる菊池雄星!息子の嶺雄(れお)君にボールを投げる姿も…雄星が故郷に建てた野球施設「キング・オブ・ザ・ヒル」の全貌と最新機器を見る!
構想5年…夢を応援する場所
「誰かの夢を応援するのって楽しいじゃないですか」 メジャーリーガー菊池雄星は目を輝かせる。 「夢を応援する」「夢を持つ」 日常的によく目にするフレーズだが、菊池にはそれにまつわる少し悲しい過去がある。 花巻東高校の3年生の時、メジャーリーグへの思いを口にした菊池は激しいバッシングを浴びた。当時は前例がなく、ドラフト1位候補の菊池の発言は大きな波紋を呼び、学校には苦情や批判の電話が鳴り響いた。 (夢を言葉にしただけなのにどうして……) 18歳は傷つき、その棘はずっと心に刺さり続けた。 プロ野球選手になってからもメジャーリーグへの思いを変わらず持ち続けた。 でも周囲には様々な意見を持つ人がいた。 「ドリームキラー(夢を殺す人)っているんです」 何か新しいことに挑戦しようとする人に対して「無理じゃないの」「失敗するからやめたら」と否定的なことを言う人は少なくない。無意識にそういった言葉を発する人、心から心配している人など理由は様々だが、その小さな棘は言われた当事者の胸にチクリと刺さる。 「だから僕は一番叶えたいことは誰にも言わないんです」 「夢」を口にしたことでつらい経験をした。でも、いや、だからこそ誰かが夢を口にした時は全力で応援したい、後押ししたい。 菊池はそう思っている。 「構想5年、着想2年です」 菊池雄星が今回、岩手県花巻市に建設した全天候型複合野球施設「King of the Hill(通称K.O.H.)」は、夢を持つ人を全力で応援するための場所だ。
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