チョコ原料確保に企業奔走 「カカオショック」で高騰
国内菓子メーカーがチョコレート原料のカカオ確保に奔走している。主要産地アフリカ西部の天候不順で供給が減り、相場が高騰する「カカオショック」で、商品も値上げを迫られた。ライバル会社と共同で産地での生産性向上試験に取り組み、カカオ細胞の培養技術を持つ新興バイオ企業への出資にも乗り出した。カカオの代替素材にも関心が集まっている。 【写真】カカオを運ぶ子ども 「ブラックサンダー」は児童労働撤廃を目指し調達先を変更
ロッテは業務用チョコ大手の不二製油などカカオ関連企業4社で、ガーナでの土壌改良試験を10月以降に実施する予定だ。カカオの実からチョコの原料を取り除いた部分を炭にし、畑にまくと生育を助ける効果が期待される。競合企業が協力した試験は珍しいという。