久保建英のビジャレアルが獲得報道も…スペイン2部サラゴサ退団濃厚の香川真司の今後はどうなる?
エメリ監督はバレンシアを率いていたときに、セレッソからドルトムントへ加入し、センセーショナルな活躍を演じていた香川に強い興味を示したことがある。実際にビジャレアル入りするにはEU圏外枠の調整も必要になってくるが、熱望しているということはすでに目途も立てている可能性もある。 香川にとっても、特に中東のクラブへ移籍すれば、年俸はいま現在からはね上がる。しかし、出場すれば3大会連続となる2022年のカタールワールドカップも見すえている香川としては、年俸は問題ではない。レベルの高い舞台でチャレンジする道が開ければ、迷うことなくお金よりもプレー環境を重視するだろう。 もし、この話が実現すれば、日本のサッカーファンの夢も広がる。平成生まれで初の日本代表に選出された香川と、21世紀生まれで初の日本代表に選出された久保は、実は国際Aマッチの舞台で一度も共演を果たしていない。 可能性があったのは久保が初めて招集され、香川も森保ジャパンに名前を連ねていた昨年6月のキリンチャレンジカップ2019だった。しかし、久保はトリニダード・トバゴ代表戦でベンチ外となり、後半途中からデビューを飾った続くエルサルバドル代表戦を前にして、香川は左股関節の違和感で無念の離脱を強いられていた。すれ違いになってからは、香川は一度も代表に招集されていない。 「自分自身が生き生きとして、自我をさらに強調できるプレーに次の移籍先ではトライしたい」 2018年の年末にウインターブレークを利用して一時帰国した香川は、ドルトムントとの契約を1年半残していたにもかかわらず、新天地を探すと公言していた。約1カ月後の2019年1月末にトルコのベシクタシュへ期限付き移籍したが、スペインへの憧憬の念を当時から胸中に抱いていた。 「そこ(スペイン)を中心に常々動いてきました。必ず実現させたいと思っていますけど、移籍がこれほど難しいものだと僕自身、肌で感じています」