トヨタ「スープラ」生産終了! 17年ぶり復活から6年目に「ファイナルエディション」発売! 同時に一部改良も!? 「あくまでも現行が無くなる?」 今後は?
「A90ファイナルエディション」は「現行スープラの集大成」!
現行のA90スープラはこれまで、世界の個人ユーザーに加え、世界各国のGTカーレース、ドリフト競技、NASCARなど様々なモータースポーツの現場でも多くのチームに愛用されています。 こうしたことに対する感謝の気持ちを表明すべく、台数限定で特別仕様車のスープラ“A90ファイナルエディション”を設定しました。 TOYOTA GAZOO Racingではこの特別仕様車を「現行スープラの集大成」と表現しています。
集大成となるA90ファイナルエディションの進化について、TOYOTA GAZOO Racingは「究極・最高の性能・仕様を備えた特別なモデル」だといいます。 エンジン出力・トルクを向上させ、ブレーキやボディ剛性を強化。レーシングカーに多く採用される「KW」社のサスペンションシステムやハイグリップタイヤを採用するなど、走りに関する様々な要素をアップグレード。 これらの進化に合わせた最適なチューニングを図っています。 まずパワートレインは、3リッターエンジンの最高出力を285kW(387PS)から320kW(435PS)へ、最大トルクを500N ・m(51.0kgf/m)から570N ・m(58.1kgf/m)に性能アップし、加速性能とレスポンスが向上しました。 トランスミッションは6速MTのみの設定です。 コーナリング性能向上に伴う高G域でのオイルの偏りを防止するため、エンジンオイルパンにバッフルプレートを追加。加えてエンジン性能向上に伴う各部の冷却性能を強化しています。 シャシについては、アクティブディファレンシャルの制御を最適化しました。 また迫力のあるエンジンサウンドを実現する「アクラポヴィッチ」製チタンマフラーを採用します。 ブレーキは、brembo製19インチブレーキと高ミューブレーキパッドを採用し制動性能を強化。さらに前後にフローティング構造のドリルドディスクを採用。強化したブレーキシステムの性能を最大限引き出すステンレスメッシュのブレーキホースも採用します。 サスペンションには、競技用車両「GRスープラ GT4」が採用するKW製サスペンションを採用。減衰力調整を備えるほか、前後スタビライザーを強化することで限界性能を向上しました。 さらに、フロントロアアームに強化ゴムブッシュ、フロントコントロールアームにピロボールジョイントを採用したほか、リアサブフレームをGRスープラ GT4と同じアルミリジッドマウントとし、サスペンションとボディの一体感を向上させます。 加えて、フロントカウルブレースを強化した上で、フロント床下ブレースを追加。リア床下ブレースの構造を強化し、室内には強化ラゲージクロスバーを採用することでボディ剛性を高め、ダイレクト感やグリップ感、コントロール性に寄与します。 このほか、EPS制御も最適化されています。 タイヤは、10mm拡幅したミシュラン製ハイグリップタイヤ「パイロットスポーツ CUP 2」(前:265/35ZR19・後:285/30ZR20)を採用。TGRロゴを刻印したフロント19インチ、リア20インチの軽量ホイールと組み合わせます。 A90ファイナルエディションの外装は、GRスープラ GT4を開発するTOYOTA GAZOO Racing Europe(TGR E)がモータースポーツの知見を活かした空力開発を担当。 カーボンフロントスポイラー、カーボンフロントカナード、フロントセンターフラップや、スワンネック構造のカーボンリアウイングを装備し、前後の空力バランス、ダウンフォース、ドラッグを最適化して、接地性とハンドリング性能を向上しました。 さらに脱着式のインナーダクトを採用したカーボンボンネットダクトを追加。取り外し時には冷却性能向上に寄与します。