初代タイガーマスクと元暴走王・小川直也が明かす1・4事変の裏側「猪木さんが出てこないから…」
ストロングスタイルプロレスを主宰する初代タイガーマスク(佐山サトル=67)が、ユーチューブチャンネル「初代タイガーマスク 佐山サトル【公式YouTube ch】」を更新。故アントニオ猪木さんが率いたUFO(世界格闘技連盟)で指導した、元暴走王・小川直也氏(56)との〝再会〟の様子を公開した。 1997年にプロレス入りした小川氏を、初代タイガーは猪木さんとともに手とり足とりでコーチした。「小川直也の暴走王チャンネル」との合同企画で実現した対談は2人の師匠、猪木さんのマネジメント事務所「猪木元気工場(IGF)」に、パーキンソン病で闘病中の初代タイガーが訪れて行われた。 猪木さん、初代タイガー、小川の3人はUFO(世界格闘技連盟)を結成し、新日本プロレスと敵対。1999年1月4日東京ドーム大会では、小川が破壊王・橋本真也を撲殺KOした。試合後には「新日本プロレスファンのみなさま、目を覚ましてください!」とマイクアピールすると、UFO軍と新日本勢による大乱闘が勃発した。 対談では、伝説となっている〝1・4ドーム事変〟にも触れた。小川氏は「一番、しびれたのが1・4。あの時は佐山さんがリング上で『固まれ~』と言っていた。(乱闘中は)佐山さんが指揮を執って場慣れしていた」と、初代タイガーが大乱闘でUFO軍を指示していたと証言。一方で初代タイガーは「あれは、俺は仕組んだんじゃないからね。そう思われそうだけど」と自身の仕掛け人説を笑顔で否定した。 1・4事変の真の仕掛け人は、猪木さんとされる。その猪木さんは当日、漫画「1・2の三四郎」の主人公・東三四郎のマスクをかぶり、リングサイドに座っていた。初代タイガーによると「猪木さんがマスクをかぶって、『最後は俺が出る』と言っていた。だから(大乱闘にも)安心していた。そうしたら出てこないから…」と、猪木さんがまさかの〝裏切り行為〟に出たという。 小川氏は「(乱闘中に新日本勢は)みんな佐山さんのほうには、全然来ないし。佐山さんが(用心棒でジェラルド)ゴルドーを連れてきて、操作していた。ゴルドーはススッと動いてくれたし、『ヤバい』と思ったら佐山さんが出てきてくれた。心強かった」と、自身の挑発で大乱闘を誘発しながら被害にあわなかったことに感謝を口にする。 「ああいうシチュエーションは楽しかった」と振り返る元暴走王だが、取り残されたUFO軍の村上和成は新日本勢に集団リンチにあい、病院送りとなっている。猪木さんと橋本さんが亡き今、1・4の〝真相〟はこの2人しかわからないのかもしれない。
東スポWEB