世界の旅行分野でも広がる「生成AI」、活用最多は「予約中のサポート」で53%、業界リーダーの46%が「来年の最優先事項」
旅行テクノロジー企業のアマデウス社は、旅行分野における生成AIの活用について、旅行業界のリーダーを対象に調査を実施した。その結果によると、調査対象300人以上のうち46%が「来年の最優先事項は生成AI」と回答。特にその割合はアジア太平洋で高く61%となった。 このほか、2025年に最優先で取り組みむべきテクノロジーとして、データ管理 (38%)、テクノロジーの統合でクラウドを構成するクラウド・アーキテクチャ (36%)、非生成AI/ ITインフラストラクチャ (34%)、生体認証テクノロジー (23%)などが挙げられた。 また、半数以上(51%)が、「生成AIは、すでに自国の旅行業界に大きな存在感を持っている」と回答。36%が「今後、1年以内に存在感が高まる」、11%が「1~2年のうちに高まる」とそれぞれ回答した。 さらに、41%が生成AI実装に向けて、すでに予算とリソースを確保しており、87%は第三者との協力で生成AI搭載アプリケーションを開発する準備を進めていることもわかった。 一方、生成AI実装の課題として、データ、人材、コストが挙げられた。
生成AIの利用方法、最多は「予約中のサポート」
また、新しいテクノロジー導入を遅らせている要因として、専門知識とトレーニング不足(34%)、データ品質と未熟なインフラ(33%)、投資利益率(ROI)への懸念、事例の不足、見積もりの難しさ(30%)、パートナーやベンダーとの関係性(29%)が挙げられた。 生成AIの使われ方についても調査している。 最も多かったのは「予約中の旅行者へのデジタル支援」 (53%)。「アクティビティや会場の推奨」 (48%)、「コンテンツ生成」 (47%)、「スタッフによる顧客サービスの向上」 (45%)、「旅行後のフィードバックの収集と集約」 (45%) が続いた。 このほか、生成AIに期待することでは、投資利益率、顧客満足度、効率と生産性、パフォーマンスの精度、主要業績評価指標の向上が挙げられた。
トラベルボイス編集部