参院選擁立候補落選「残念の極み」「情けにゃあ」 名古屋・河村市長が定例会見
参院選擁立候補落選「残念の極み」「情けにゃあ」 名古屋・河村市長が定例会見
名古屋市の河村たかし市長は11日、市役所で定例記者会見に臨んだ。前日に投開票された参議院選挙で、自身が率いる地域政党「減税日本」と「日本維新の会」が共同公認した候補が落選したことを受け、「残念の極み。力不足でございました」などと言って肩を落とした。 【動画】名古屋・河村たかし市長が定例会見(2022年7月11日)
野党のふがいなさ批判、参政党の影響は「大きかった」
共同公認候補の広沢一郎氏は減税日本の幹事長や副市長を務めた河村市長の側近。今回の選挙運動も市長が二人三脚で展開したが、4議席を争う愛知選挙区で5位にとどまった。 河村市長は「悲しい。情けにゃあ。ようけ応援していただいた皆さんに申し訳なかった。謝りたゃあところでございます」などと釈明。一方で「自民党が一方的に強いだけ。野党と言われる人たちが何をやりたいのか。国民が何を求めているのか真剣に考えないかん」と野党全体のふがいなさを批判した。 その中で、国政に初進出した「参政党」が比例で1議席を獲得し、愛知選挙区の候補者も10万票以上を得票したことに「僕らがやってきたことと思想的に似たところがある。かなり(参政党の影響は)大きかったんではないか」と分析した。 また、維新の会との連携については「よかったと思いますけど」と評価。今後については「これからどうやって一緒にやっていくか、さっそく(維新側と)相談します」と述べた。
故・安倍元首相、南京発言で「助けてもらった」
銃撃事件で死亡した安倍晋三元首相については、河村市長が10年前に南京大虐殺を否定する発言をして内外の批判を招いたとき、その発言を支持する意見広告を安倍元首相が呼び掛け人となって新聞掲載したことを振り返った。 市長は「あのときは励みになり、助けてもらった」とした上で、「(安倍元首相は)勇気があり、国を愛する気持ちの強い方だった。その志を継いでいかなければ」と述べて冥福を祈った。 (関口威人/nameken)