音楽家夫妻、パリとの二拠点生活は田舎の家で。築340年超の古民家に惚れ込みセルフリノベ、古家具が似合いすぎる空間に パリの暮らしとインテリア[19]
beforeのサロン。中央に4本の柱と暖房器具があった。「空間の中央に暖房器具を設置したのは、効率を考えてのことかも?」とまどかさん。柱は抜きとり、その下にあった暖房装置を撤去して60平米ひと続きの広々とした空間に。抜き取った柱は良い素材だったので破棄せず、別の用途が見つかるまで保管中。
使い込んだ味わいのある家具は、蚤の市的な専門サイト、セレンシーで購入。
ウォールシェルフ。
暖炉を囲むソファのスペースは、飾る収納にお気に入りのものを並べて親密な雰囲気に。
美猫シマシマ!
フレデリックさんが演奏するクラシックアコーデオンは、ピッコロの高音からコントラバスの低音まで奏でられる特殊な楽器。ラヴェルの「ボレロ」などオーケストラの楽曲を自ら編曲し、ピアノとクラシックアコーデオンのデュオで演奏している。
広い空間に心地よさを差し込む古い家具たち
ブロカント(中古の雑貨や家具を売る店)にあるような、時間を経た趣のある家具が好きで、ピカピカの新品に興味がないというまどかさん。棚やテーブル、椅子などの家具は、セレンシーという専門のサイトで見つけて、たくさん購入しました。使い込んだ家具を配置すると、広い空間が親密なムードになり、居心地の良さが生まれることが、こうして拝見するとよくわかります。また、収納と飾りの要素を兼ね備えた棚も、居心地の良さの演出の重要な要素。ソファとクッションは新品で、ソファはイタリアのメーカーGervasoni (白い麻のカバーは、まるごと取り外しが可能なので、お洗濯も気軽にできるのがポイント高!)、クッションカバーはH&Mで麻のものを購入しました。ここにシマシマが加わると、居心地の良さはもうマックス!
壁の一角は、友人が置いていった小さな絵やメッセージなど、思い出を飾るコーナーです。洗濯バサミで軽く止めた演出も素敵。 「詩人や画家など、芸術家の友人が多いです。似たもの同士が集まるのでしょうね。考えてみれば、友人に銀行家はいません」と、まどかさんは笑うのでした。
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