大規模サイバー攻撃と爆破予告に備え、京都府警が京都競馬場で訓練
4月に開幕する大阪・関西万博を前に、京都府警は大規模サイバー攻撃を想定した訓練を京都競馬場(京都市伏見区)の駐車場で実施した。 訓練には大阪府警や関西電力などの関係機関も含め計75人が参加。外国の要人がイベントで京都競馬場を訪れた際にサイバー攻撃で大規模停電が発生、続いて交流サイト(SNS)上で爆破予告が出された―との想定で行われた。 参加した関係者は、白バイを先頭に警護車列を組み、関係機関と連絡を取りながら要人を安全な場所まで避難させる流れを確認した。 日本国内では昨年末から、航空会社や金融機関などを狙ったサイバー攻撃が相次いでおり、一部では深刻な影響が出ている。 訓練を指揮した府警警衛警護課の男性警部補は「いかにして対象を守るかを常に考え、緊張感を持って訓練ができた」。府警サイバー攻撃対策課の松元真哉次席は「大きなイベントの際にはサイバー攻撃への懸念が高まる。的確な対処と未然防止に向け関係機関との連携を図りたい」と話した。(荻野好古)