25年以上続く「新卒の3割が辞める」問題...就活に求められるアップデートとは?
「キャリア設計」が日本の将来に与えるインパクト
少々大げさかもしれませんが、キャリア設計には「日本を豊かな社会にする力」があると、私たちは真剣に考えています。 キャリア設計のリテラシーを身につけ、自分の価値観に合った仕事に就くことで「自分が望む人生」を実現できると、精神的に豊かになるでしょう。同時に、多くの場合、収入を高めることも可能になります。これは、仕事を通じて生み出される付加価値が高くなることを意味しています。 一人ひとりが生み出す付加価値が高まれば、人口が増えなくても、日本全体で生み出す価値が飛躍的に高まります。これは、少子化によって社会の活力が失われることが懸念される中、日本を活性化する上で非常に大きな意味を持つのではないでしょうか。 言うまでもなく、少子化対策は必要不可欠な取り組みです。しかし、仮に画期的な施策によって新生児が急増したとしても、経済的なインパクトが生まれるまでは、どんなに早くても20年以上かかってしまいます。あくまでも長期的な視点による方策なのです。 一方で、豊かなキャリアを歩む人々が増えることで、早ければ数年後にも成果が表れる可能性があります。 適切なキャリア設計のもと、自分の好きな仕事を通じて、周囲の人々を幸せにし、より良い社会をつくる――このような豊かな人生であふれる社会を、皆様と一緒に実現していきたいと私は考えています。
渡辺秀和(コンコードエグゼクティブグループ代表取締役社長CEO)