福島原発2号機の原子炉直下に「黒い塊」東電が会見(全文1)安全性は確認済
東京電力が福島第一原発2号機の格納容器内部で行っている調査で、原子炉直下で30日、黒い塊が見つかったと報じられている。東電は午後6時半からの会見で、映像を公開した。 【中継録画】福島原発2号機の原子炉直下に「黒い塊」 東電が会見
A2調査、2号機のX-6ペネの中からの動画撮影の内容の報告と説明
司会(本社):はい。皆さん、こんばんは。ただ今より、原子力定例会見のほうを始めさせていただきます。会見者は、原子力・立地本部長代理の岡村でございます。 岡村:はい。本日の定例会見ですけれども、先立ちまして、A2調査、2号機のX-6ペネの中から、さおの先にカメラを付けたものを入れて、動画が撮影できましたので、いの一番にその内容につきましてご報告、ご説明させていただきたいと思います。 思ったより画像は鮮明ではあるんですけれども、やはり5年半たっておりますので、中につきましては若干、構造物の色というか、モノトーンのような形になりつつ、なってます。その辺りは解説を加えてまいりたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。それではまず、動画の準備をお願いします。 司会(本社):それでは、福島会場のほう、準備のほうはよろしいでしょうか。ちょっとだけお待ちください。 岡村:動画の前でございますけれども、格納容器の中の、さらに圧力容器の下部のペデスタルという領域に進めてまいりました。そこで分かりましたことは、まず冷却水を圧力容器に入れて、そこから、下部から冷却水がしたたり落ちているというような状況が確認できております。それの意味するところは、冷却が安定的に炉心から、炉心の下部といったところに継続して行われているという、安全確認ができたということが1つ、大きい話です。 それから、ダストにつきまして、放射性物質の漏洩に関しましてですが、今回のX-6 ペネの外側にダストモニター等を置いて、それから隔離の機能ですね、シール等をして中に放射性物質を閉じ込めてる状態ということが、継続しているということが確認できましたので、外部への放射性物質の漏洩はございません。 それから、格納容器の。 男性:動画は映さないんですか、画面の動画。 岡村:すいません、ちょっと今、準備中です。申し訳ありません。その前に、放射性物質の外部への漏洩ですね、そういったものも一切ないと。安定した状態の中での今回の撮影ができたということをまず、冒頭でご報告申し上げたいと思います。 男性:すいません、動画が鮮明に見えるように、ちょっとこちら側の電気を落としたほうがいいという(※判別できず)。 司会(本社):福島会場のほう、よろしいでしょうか。 司会(福島):はい、福島会場、準備できております。 司会(本社):じゃあお願いします。 岡村:ちょっと前面に立たせていただきます。失礼します。 男性:ちょっと待ってくださいね。これがそうかな。はい。いいですか。はい。 岡村:この前のペデスタルまでのカメラの状況で、ペデスタルに続いて、CRDのレールというところがありますけれども。 司会(福島):福島会場です。すいません。すいません。もう一度、すいません、スタートがうまく切れませんでしたので、もう一度、最初からお願いいたします。 司会(本社):はい。了解しました。 司会(福島):こちら、準備オーケーです。よろしくお願いいたします。福島、大丈夫です。 司会(本社):はい、それでは動画のほうを流しますので、よろしくお願いいたします。 岡村:前回に続き、CRDのレールの先からペデスタルの中をのぞき込むという、そういうアングルからスタートします。こちらですね。これが今、CRDのレールの上を見てます。それから、これがペデスタルの中の。 男性:(※判別できず)は使わないでください。 岡村:ペデスタルの中の入口になりますけれども、そちらからカメラを入れている状況が、このタイミングになります。 少し上から、雨水のようなものが見えますけれども、これが冷却水が、上から雨のように降ってくる。こちらがCRDのレールの端っこ。これがグレーチングの端部になります。グレーチングの端部から上にカメラを上げていくというところ。所々、堆積物が多く重なっているように見えます。これが上面に差し掛かりまして、制御棒駆動機構、それからそれをつってる、つり金具が見えます。この十字のものがそうですね。上部のほうを見ますと比較的、損傷というか、大きな損壊のようなものは確認されません。今の現時点では比較的、原形をとどめている状況が強いと思ってます。 今度は右の端から左の下へ向かってカメラを振っていきます。これはTIPの案内管ですね、中性子の計測の案内管が今、画面に映りましたけれども、少しアングルといいますか、カメラが回転しますので右から下、これがCRDの交換の穴ですね、ホールになります。グレーチングに開いている穴になります。 そしてまたさっきのアングル、手前に高さ9センチのリブがありまして、左の端部までまいりました。これがCRDのレールの端っこまできました。今度は、右下から上へ、上がっていきます。これはグレーチングの状態になりますけれども、堆積物が比較的多く、その先に一部、グレーチングが欠損している箇所が確認できています。雨のような形で冷却水が振り注いでいるというような状況になります。 カメラを固定して、下から上に見上げたもの、それから、右上から左下にアングルを下ろしたもの。それから、今度は右下から左上に上げたものと、3アングルありましたけれども若干その、補足説明資料、今、ご用意してますけれども、その中でまた、再度ご説明できればと思っております。簡単ですが。