令和の若者だって「ポルシェ」が欲しい! クルマ好きの大先輩・渡辺敏史さんと911を買いに行く。【前編】
ポルシェは憧れてナンボのもの
──若いのに演歌歌手みたいなこと言うのね。 五十嵐 いやぁ、我々のような商売は若い方に看板を憧れていただいてナンボですから、これはもう本当に嬉しいです。仕事冥利に尽きますね。 ──まぁ新車でいいことといえば、色や仕様を自分好みに選択できるところや、保証が手厚いところかなあ。でも、思い通りに仕上げた個体に乗る嬉しさは後々オッさんになった時の生き甲斐として取っておいてもいいんじゃないのかな。まずは一度、中古車を挟んでポルシェを持つことを体験した上で、次こそは新車という意欲が湧けばそのまま突き進めばいいし、他もちょっと味わってみたいというなら他銘柄に乗る手もある。色々試せる時間があるっていうのが、若くしてポルシェに乗るメリットかもよ。 ユカワ 今のところは他にあんまり目がいかないんですが……。 五十嵐 ちなみに中古車という選択であればポルシェの場合、車両の状態等々もありますが、初年度登録から最長15年までのポルシェ車が対象で認定中古車として保証をつけてお渡しすることができます。 ──昔は9年落ちまででしたけど、範囲が広がったんですね。ということは、現時点であれば古いところで2011年型くらいまでが認定中古車の範疇にはいってくると。 ユカワ 2011年型だと、どういうモデルになるんですか? ──型式的にはボクスター&ケイマンだと987型後期、911だと997型後期という感じだね。フラット6エンジンが水冷化された第一世代のアーキテクチャーに繋がりがある最後のモデルで、2012年以降にはアーキテクチャーが完全刷新された981&991型に更新されることになる。 ユカワ ちなみに認定中古車でお値段はどの位になるんですかね? ──それは一概にいえないなぁ。モデルとグレード、MTかATかでも全然変わるから。ちなみにユカワくんの欲しいのは……。 (後編につづく) モータージャーナリスト 【渡辺敏史|Toshifumi WATANABE】 1967年福岡生まれ。企画室ネコ(現ネコ・パブリッシング)で二輪・四輪誌の編集経験を経て、フリーランスの自動車ジャーナリストに。中古車に新車、軽自動車からスーパーカー、最新の電動車までその守備範囲は広い。現在の愛車はポルシェ911(996型)と新車から持ちづづけるマツダRX-7。無類のカレー好き。
文= 渡辺敏史 写真= 内藤敬仁 取材協力= ポルシェセンター浜田山