ロンドン観光で行っておきたい現代アート美術館・ギャラリー3選
都市全体に無数の美術館やギャラリーが広がるロンドン。古今東西800万点の品々がコレクションされている大英博物館や、レンブラントやゴッホなどの作品を収蔵するナショナル・ギャラリーなど、美術史に残る名作を鑑賞しに行く人も多いだろう。 しかし、気鋭のアーティストやキュレーターが集まるこの街では、現代アートも外せない。セントラル・ノース・サウス・イースト・ウェスト・ロンドンまで、ロンドンで行きたい現代アート美術館・ギャラリー3選を紹介しよう。
1. テート・モダン
1900年代から現代までのコレクションを揃えたテート・モダン。パブロ・ピカソ、草間彌生、アンリ・マティスなど世界有数のアーティストの絵画や彫刻、大規模インスタレーションを所蔵する。社会や素材、メディアといったテーマ別に展示されており、時間軸とは異なる作品ごとの繋がりを体感できるのが魅力だ。 特徴的な外見の建物は、発電所を改修したもの。かつて巨大な発電機が置かれていたエントランス「タービンホール」では、毎年ひとりのアーティストが大型作品を展示する。これまでアニッシュ・カプーアやオラファー・エリアソン、ルイーズ・ブルジョワなど名だたるアーティストたちが展示を手がけてきた。テムズ川にかかるミレニアム・ブリッジを渡ってすぐにあるため、観光でも訪れやすいロケーションだ。
2. ホワイトキューブ・バーモンドジー
1993年設立のホワイト・キューブは、パリ、ニューヨーク、香港、そして2023年9月にソウル支店をオープンしたイギリスを代表するビッグギャラリーのひとつ。これまでトレイシー・エミン、シアスター・ゲイツ、イブラヒム・マハマといったトップアーティストの作品を扱ってきた。 ロンドン市内には2か所の展示スペースを構えるが、ホワイトキューブ・バーモンドジーは5440㎡以上もの床面積を有し、プライベートギャラリーとしてはヨーロッパ最大規模を誇る。「白い箱」を意味するその名の通り、大きくひらけた真っ白な展示室に連作や大型の作品が並ぶ展示も多い。