【社会保険適用拡大】パート主婦は「厚生年金に加入する?扶養内でいるべき?」メリットも解説
パート主婦が社会保険に加入するか悩んだら?
社会保険に加入するメリットはさまざまあります。実際、「厚生年金に加入する? 扶養内でいるべき?」で悩んだら、夫の働き方との兼ね合いで判断するのも一つではないでしょうか。 ●夫が会社員の方 夫が会社員の場合、パート主婦は年収130万円以内であれば、厚生年金も健康保険も夫の扶養に入ることができ、負担する保険料はありません。 しかし、仮に年収120万円の妻が、社会保険に入るとなれば、1万3857円の社会保険料(厚生年金保険料・健康保険料)を負担することになり、その分手取りが減ります。 とはいえ、先ほどご紹介した社会保険に加入することでのメリットもあります。年収を150万円、200万円に増やし、将来より多くの年金を受け取ることを検討してみてはどうでしょう。 ●夫が自営業の方 夫が自営業者であれば国民年金と国民健康保険に加入しています。国民年金保険料は個々に加入するため毎月1万6980円(2024年度)を支払うことになります。 また、国民健康保険には扶養という概念がないため、パート主婦にも月々の保険料が発生します。 仮に年収120万円の妻が社会保険に加入すれば負担額は1万3857円。夫が自営業者というパート主婦は、先ほどお伝えしたメリットも得られることを考えたなら、社会保険に加入した方がお得といえるでしょう。
まとめにかえて
パート主婦の方が社会保険に加入するかどうかについては、悩む方が多いのではないでしょうか。 厚生年金を少しでも多くもらうには、長く加入することがポイントですが、長く働くことになれば家事負担も大きくなります。無理のない範囲で、家族の状況等と合わせてどうするか決めましょう。
参考資料
・厚生労働省「従業員のみなさま | 社会保険の加入条件やメリットについて|社会保険適用拡大 特設サイト (mhlw.go.jp)」 ・全国健康保険協会「傷病手当金 | こんな時に健保」 ・全国健康保険協会「出産手当金について | よくあるご質問」 ・協会けんぽ「令和6年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表」 ・日本年金機構「国民年金保険料」
舟本 美子