【社会保険適用拡大】パート主婦は「厚生年金に加入する?扶養内でいるべき?」メリットも解説
厚生年金に加入することの年金の増額目安
上記によれば、年収120万円の方は、厚生年金に1年加入すれば年間6000円が増額、10年加入すれば年額5万9700円、20年加入すれば年額11万9400円が増額されます。 もし、基礎年金に40年加入、厚生年金に20年加入した方であれば、年額93万5400円がもらえます(2024年度の年金額で計算した場合)。 仮に年金を65歳から90歳までの25年間もらったとすれば、基礎年金だけの人よりもトータルで約300万円多く受け取ることになります。 また、万が一病気やけがにより障害を負った場合も「障害基礎年金」「障害厚生年金」の両方を受け取ることができます。ただし、障害年金を受給するには一定の要件や審査が必要です。
健康保険に加入することのメリット
健康保険に加入すると、病気やけがまたは出産で会社を休んだ場合について収入が保障されます。それぞれの場合で支給される給付金は次のとおりです。 ●【傷病給付金】 業務外の病気やケガで会社を休んだ場合、4日目~最大で1年6か月まで、給与の2/3の金額がもらえます。ただし、ただし、休んだ期間に事業主から傷病手当金の額より多い報酬額の支給を受けた場合は、傷病手当金は支給されません。 傷病給付金の受取目安は、毎月の給与額が9万8000円の場合、1日あたり約2180円が支給されます。もし、会社を30日休んだ場合は「2180×27日=5万8860円(4日目から支給となるので日数は27日となる)」が支給されます。 ●【出産手当金】 出産のため会社を休み、その間、給与の支払いがなかった期間において、出産の日以前42日(多胎妊娠の場合は98日)から出産の日以後56日までの期間の範囲内で、給与の2/3の金額が受け取れます。 たとえば、毎月の給与額が9万8000円であれば、1日あたりの出産手当金は約2180円となり、産休で98日休み、給与の支払いがない場合に「2180×98日=21万3640円」が支給されます。