【マリーゴールド】GHC女子王者・天麗皇希 〝雑音〟をV1の発奮材料に「辞めるか腹切る覚悟です」
ノアのGHC女子王座を保持する女子プロレス「マリーゴールド」の天麗皇希が、〝雑音〟を封じる覚悟だ。 V1戦(来年1月3日、大田区総合体育館)で、胸骨負傷で1か月間欠場し13日の新宿大会で復帰したばかりの後藤智香を迎え撃つ。王座戦を控えた26日の後楽園大会では前哨戦のタッグマッチで後藤と対峙。一進一退の攻防を繰り広げた。「欠場してた1か月間、私と智香の差はものすごいあると思う。当然勝って、見せつけてやりますよ」と意気込んだ。 皇希は今年5月20日の旗揚げ戦でプロレスデビュー。11月11日にノア新宿大会で行われた「MAGIC RAMBLE」(オーバー・ザ・トップロープのみで勝敗が決する特別ルール)を制し、同王座を獲得した。同戦にサプライズ出場した長与千種から「ベルトが選手を成長させてくれるところもある。ここから大変だと思うけど自分のためになるように頑張んなね」と声をかけられた。皇希は「ベルトを取った当初はふわふわしていたんですけど、ベルトがあるから頑張れるし、試合を重ねるごとに『チャンピオンらしくなってきた』と言われるのも増えて、長与さんの言葉を実感してます」と語った。 だが、戴冠直後は試合形式にも賛否両論があり、デビューわずか半年の皇希にも厳しい言葉が寄せられたという。「『歴史があるベルトの女子ができて初戴冠がこれかよ。しかもよりによって新人かよ』とか『推されすぎてて似合ってない』『まだベルトを取るの早い』とか。正直何クソ!と思いました」 周囲の雑音を発奮材料にするしかない。「これでV1もできなかったら、絶対『ランブルで取っただけのやつ』って言われて、石とかゴミとか投げられちゃうので。初防衛もできなかったらもう辞めるか腹切る覚悟です」。皇希の逆襲が始まる。
木元理珠