プロ野球・今すぐトレードすべき「くすぶっている即戦力」は誰だ?
トレード期限まで約1週間。リーグ優勝やAクラス入りを目指す球団、低迷からの脱却を狙う球団が獲得すべき"ポテンシャルが高い即戦力"を一挙紹介! 【写真】“ポテンシャルが高い即戦力”を一挙紹介! ■投高打低の今こそ野手のトレードを! いよいよプロ野球は後半戦へ! この時期の注目といえば、7月31日に期限を迎えるトレードだ。 交流戦終了後、貧打に悩む西武が立て続けに2件のトレードを成立させて話題を集めたが、大混戦のセ・リーグでも効果的なトレードが実現すれば、一歩抜け出す契機になる可能性は十分ある。 「現役ドラフトが導入された今、わざわざ対価を払ってトレードで獲得する意味があるのか、という問題もあるにはあります。ただ、現役ドラフトによって大竹耕太郎(阪神)、細川成也(中日)、水谷瞬(日本ハム)といった、"ポテンシャルはあるのに埋もれていた選手"が一定数いることも再確認できました」 こう語るのは本誌おなじみの野球評論家、お股ニキ氏だ。実は2年前の本誌記事で、当時ソフトバンクだった大竹耕太郎のトレード移籍を提言。「中日、阪神のような広い球場で緻密な配球をするセ・リーグ球団には面白い投手」とずばり予言していた。 また、中日から日本ハムへ移籍して出番を増やした郡司裕也、阪神を戦力外になりながら今季は中日で活躍する板山祐太郎らも「球団を移れば活躍しそうな選手」と評していたお股ニキ氏。その分析力で「くすぶっている即戦力」を今年もリストアップしてもらおう。 まずは、投高打低で各球団が悩む野手の補強から。お股ニキ氏が真っ先に挙げるのは中日の鵜飼航丞(こうすけ)だ。 「日本の右打者は『進塁打を打て』『ミートを意識しろ』と言われすぎて伸び悩むことが多く、鵜飼もそこにハマっている気がします。ただ、飛ばす能力はトップレベル。西武や広島など、長打力が課題の球団は狙っていい選手です」 同じく若手の長距離砲として、ヤクルトの濱田太貴と澤井廉をピックアップする。 「濱田は1軍でも強烈な当たりのホームランを打ったことがありますし、澤井はドラフト時から注目していた選手で、長谷川勇也さん(元ソフトバンク)にパワーをつけさせたイメージ。打席に立てば、水谷のように順応する可能性はあります」 ヤクルトからは若手以外でも太田賢吾、宮本丈(たけし)といった中堅選手の名も挙がった。 「太田は低めのワンバウンドしそうな球を片手ですくって、ライナー性の長打にできる選手。2軍ではコンスタントに打っています。宮本も低めの球を打つのがうまく、今季は打率も規定打席未満ながら.396(7月16日時点。以下同)で代打でも期待できる。ヤクルトは野手が余り気味なので、積極的に投手とのトレードを画策していいと思います」